●いい加減な、絵画教室では「お顔は左右対称に描いてくださいね〜」なんて指導が行き届いているところがある。 シンメトリー(ここでは線対称)に描きましょう、と言われても、何の異和感も持たない。 これは実は、教育、学習に関しては、根本的に間違っている異常な認識のさせかたと言える。 顔1つ、その中でも眉1つでも全くシンメトリーにはなっていないのが現実であり、真実である。 にもかかわらず、だ。「描きやすいから」
「簡単だから」
「基本だから」
「バランスよく見えるから」
「上手に見えやすいから」
「分かりやすいから」 最初はコレでいいんです? 慣れたら、応用が効くようになります? 全くもって、逆効果である。 基本を間違って叩き込まれると、 正しいことを受け入れられなくなる。 正しいことに違和感を持つようになる。 間違いを基本と思い込んでしまい、 素直で、真面目な子ほど、 永遠に基本を守って、絶対に辿り着かない応用力を待つ状態になる。 これでは、子供が哀れである。●基礎学力の嘘と同じである。 天動説の嘘と同じである。●錯覚を利用して、信じやすい嘘(事実ではないと分かっている事)を、
真実と言い切らずに「暗黙の了解」と言う都合の良い共通了解事項(盲信、迷信)として、
ずる賢く利用して話を作り上げ、都合よく仕上げている(利益を得ている)のである。●基礎用語・慣例的共通認識の検証から始める人は、ほとんどいない。
しかし、最も大事なことは、基礎用語・慣例的共通認識の検証である。 ここが間違っていたら、それをベースにした話は 全て間違っているということになる。 ずる賢い策士は、この検証をさせないように策を練る。<参考:Wikipedia「シンメトリー」>
美術におけるシンメトリーとは、対象に中心線を引いて、その左右対称な様式美を指す。実際の人間においては完全に左右が対称になる事は無い。従ってシンメトリーにみられる様式美は憧れの想像美であると言える。
右の写真は古代エジプトにおける胸像であるが、シンメトリーによる様式美を保っている事が良く分かる。このような形式は古代エジプトのほかにも、古代ギリシア、古代ローマにも見られる。また古代ギリシア、ローマ文明の復活をかけたルネサンスにおいてもシンメトリーの様式美が復活する。ルネサンスにおいては次第にシンメトリーが捨てられ、解剖学に基づいた活動的な様式へと変化する。これがマニエリスムである。
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