2013年1月22日火曜日

■我が子を守る教育革命-2(文責:どんぐり倶楽部)

●続きを発見!

◆2:読み聞かせは最低でも小3まで続ける

§1:6歳まででは水の泡
※読むと聞くでは大違い
:読み聞かせは最低でも小3まで ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━#
就学前までは絵本の読み聞かせをしていた人が、子供が小学校に入ったり 自分で本を読めるようになったりすると、読み聞かせをやめてしまう人がいます。何ともったいないことでしょう。あと3年続ければ大きな成果が現れるのに、今までの苦労が水の泡です。
自分で読むことと聞いて楽しむこととは、全く違うということをご存知でしょうか。特に、読めるようになったばかりの小1の時期には、自分で読むことと聞いて楽しむこととの間には雲泥の差があります。思考力・創造力を獲得するにはイメージする力の発達が必要です。そして、イメージする力の発達には聞いて楽しむことができる読み聞かせが最適なのです。ですから、思考力・創造力が飛躍的な発達を遂げる小1〜小3の時期に読み聞かせが必要なのです。自分で読む場合には、読むことにエネルギーを使ってしまいイメージ化が貧弱になってしまいます。その結果、読めるだけで読み取れないになる可能性が増大するのです。ところが、読み聞かせだと100%のエネルギーをお話のイメージ化に費やすことができるので、楽しく、しかも効果的にイメージ化できるのです。また、自分で読む本と読んでもらう本では質・量ともに差が出てくるのは当たり前です。この時期に読み聞かせをしてあげないのは、輝き始めた宝石に泥を塗ってしまうようなものです。
※読み聞かせは読解力のテストではありません。読んだ後にストーリーや登場人物の確認をしたりしてはいけません。楽しく読んであげて「楽しかった」という体験を積み重ねてあげることが大切なのです。
●読み聞かせの本質は読書の楽しみを体験させることにあります。ストーリーの確認をしたり、登場人物の確認をしたりしてはいけません。また「読み聞かせ」は最低でも小3までは続けないとせっかくの苦労が水の泡となってしまいます。
「読み聞かせ」
「読み聞かせ」が大切なのはよく知られていますが、読み聞かせの本質を理解している人は少ないようです。小学校になって字を読めるようになったから自分でよませる。読解力養成のために内容を確認する。いずれもせっかくの読み聞かせが本嫌いを作っている典型です。 少なくとも小3までは読み聞かせを継続しなければ、子供はたちまち本嫌いになってしまいます。それも、楽しい読み聞かせでなくてはいけません。読み聞かせの本質は、イメージを楽しむことにあり、その楽しい体験そのものが重要なのです。本(文字)にまつわる楽しさの積み重ねが大切なのです。ですから、読み聞かせは読み終えたら「オシマイ」です。主人公を確認したり、ストーリーを確認したりしてはいけないのです。イメージすることの楽しさを実体験させてあげることなのです。こうすることで、結果として抵抗なく文字に興味をもち、イメージ化するというあらゆる学習の基本となる力が身につくのです。  特に、小3までの「読み聞かせ」は重要です。文字を覚えた子供は文字を読みたがりますが、子供の力は読むことで手一杯となりイメージする力は残っていないので、読書は読書ではなく発音練習となってしまうからです。その結果「本読み上手の本嫌い」という読めても内容をつかめない子が誕生するのです。
親は読む練習と読み聞かせとは全く違うものだということを知っておくべきでしょう。
§2:自分で確かめる<実践サンプル>

◆3:母親の最大の責任は言葉を習得させること

<成功する教育方法>  
楽しむ ←一緒に楽しむ  
味わう ←一人でも楽しめるようにする  
好きになる←好きにさせる←自分でさせる  
分かる ←分からせる ←工夫して示す(分解して見せる)  
できる ←教える   ←指導する(指導方法)※「できる」は最後です。「できる」が「分かる」の前に来てはいけません。 <子供を守る> 子供を守るには、どうしても母親の協力が必要です。母親が正しい判断力を持たない限り正しい教育は不可能です。<体験的学習>
体験には複雑な要素が絡み合っている、つまり、全体的な能力を総動員して対応する状態が生まれる。一方、知的で系統的なものは単純で簡単で受動的で限定されている。現在、もてはやされている早期教育は単純で幼稚だ、そんなことでは、人間は単純で幼稚になるだけです。例えば<写真と文字を見て海を知る>場合と<海に行って海を知る>場合では、どちらが高度な情報処理を迫られるだろうか。もちろん後者です。知るだけではなく感じること、感覚的に納得すること、これが大切なことなのです。これが応用の利く知識なのです。無限の情報を取り入れているのです。こんなことは海なら海そのものを目の当たりにしなければ不可能なことです。系統的知的教育である早期教育は合理的に作られているがゆえに単純で程度の低いものとなっているということです。当然のことながら、最も処理能力が高く高度な感受性を有する幼児期にこんな教育をしていたのでは開発どころか、様々な能力を未発達に終わらせることになります。豊かな入力(感受力)なしに優れた出力(表現)はありえません。

●赤ちゃんは天才である。だから、カードやテープやビデオなどのように貧弱な情報では才能を制限したり潰したりしていることになるのです。赤ちゃんの言動に反応さえしてくれない。そんな貧弱なものを与えてどうする。あなたは、自分の子どもの才能を潰してマシン(計算機や録音機)にしたいのか。
●どれだけ漢字を覚えても作文を書けるようにはならないのです。
§1:言語レベルは学力レベルと比例する(人は言葉で考える)
●言語を構築し理解する能力は人によって様々だが、認識手段として言語知性は普遍的だといえます。

◆4:3つの旬(心の発達・頭の発達・体の発達)
※スキャモン・ピアジェ・どんぐり倶楽部
■「3つの成長・心→頭→体」   
6才までが心の成長、12才までが頭の成長、18才までが体の成長。育てる順番を間違えると弊害が出ます。心身の成長・発達に即した教育(健全な教育)はこの成長を生かして行われるものです。筋肉と神経では成長の時期や速さは違いますが、成長発達過程は同じです。
どちらも誕生→急成長→熟成→安定(ここまでを成長)→発達
●絶えず変化しながら劇的に成長している。幼児期は内部成長の時期です。蝶に例えると、サナギの時期といえます。おなかの中にいるわけではないけれども、成虫としては、まだ生まれて(内部的に完成して)いないのです。この時期に、内部構造完成(分化)後に与えればいい栄養になる刺激を与えても余計な刺激となるだけで成長には悪影響を与えるだけです。サナギに余計刺激は禁物なのです。サナギに必要なのは保護されることです。余分な刺激から守ってあげることが必要なのに反対に余分な刺激を与えている。親子で時間とお金の浪費をしているだけではなく、子どもの未来を潰しているのです。内部構造の完成(分化)は自然なサポートだけで十分にできるようになっているのです。
●1400憶ニューロン×1万〜10万樹状突起
●学習の発達過程
→実物に触って体で反応して体で覚える。真似ができる。学習の初歩。赤ちゃんレベル。
→実物に触らなくても、実物の動きを見て真似ができる。学習の第2段階。前操作期レベル。 
→実物の絵図で説明されて説明されたとおりにできる。学習の第3段階。
→実物とは異なるシンボルイメージで説明されて説明されたとおりにできる。学習の第4段階。
→言葉(文字)の説明だけで説明されて説明されたとおりにできる。学習の最終段階。


§1:成長と発達vs栄養と刺激
※何事もタイミングが大切(与えればいいと言うわけではありません)

●「脳が心を生み出すとき(草思社)」スーザン・グリーンフィールド
P.049→視覚の力
P.070→目
P.101→伝達機能
P.139→他の動物に比べて、人間はなぜ大人になる(成長する)までに、これほど長い見習い期間(15年間)が必要なのだろうか。→環境に適応しながら人間としての格段に複雑な内部構造を組み立てる時間が必要だから。蝶がサナギの中で変態するように人間も子ども時代の体の成長が鈍化する時期に頭の中は変態(変身)しているのです。これが人間として大人になる(成人する)ということ。
P.146→イルカは人間よりも皮質の脳回が多い。しかし、皮質内のニューロンは人間のものほど複雑な構造にはなっていない。
→胎生9ケ月目には、脳内にあるべきニューロンの殆どがそろう(Cowan,1979)というのに、出生後に脳が驚くほど大きくなるのはニューロンの間をつなぐ神経回路(ネットワーク)がとてつもなくたくさん作られる必要があるからです。まずは、環境に適応するため、次に大人に(抽象思考ができるように)なるため。
P.162→私たちの脳の発達過程は三千年前から変わっていない。
P.169-72→目が見えないイタリアの少年→成長期に全く使わなければ働かなくなる。逆に余分な刺激にも過度に反応するので異常になる。12才までは不自然な刺激は与えてはいけない。
●あるプロジェクトを達成するために1400億人の社員の中から最適なグループを選び出す。一人一人の能力や限界は決まっているので、問題は最適な組み合わせである。
●成長のキーワードは繊細さ→繊細(敏感ではなくて繊細)な動き・考え・思い・感受性→分化が進むと各部署が繊細になる。
●生物の成長・発達は「生命維持のための基本構造」→「環境適応のための分化(専門化)」→「固有の能力を発揮できるような特化」の順序で行われる

<脳の使用度>
今、ヒトは1400億ものニューロン(脳神経細胞)があるにも拘わらず、ほんの数%しか使っていないことが分かっている。でも、だからといって「なるべく多くを使った方がいい」とはならない。今は不要な環境だから使っていないだけなのです。人間の脳は柔軟性に富み高度な環境適応力をもっています。それは、脳に余裕があるからです。新しい環境に適応したり、現在使っている機能が破損したときの代わりになったりと役割は色々とあるのです。つまり、今使われていない脳は今使うべきものではないということです。さらに言うと、使ってはいけない部分なのです。不自然に開発してしまうと特殊な新人類は生まれるでしょうが、現代社会と調和のとれた自然なヒトは生まれないでしょう。
●ライトが140個ついている車をみんなが持っているとします。5個のライトで十分明るいのに50個も60個もライトを照らして走る人はいないでしょう。140個のライトは壊れた時の予備であり、街灯がない所を安全に走るときに必要なライトなのです。一生使わなくてもいいのです。
●余分な刺激は異常な(環境に不適応な)脳を作る
●余分な計算練習は考えるための領域を侵犯してしまうことにつながる。(P.172猿の実験)
●6〜12では柔軟性(柔軟な考えができるようにすること)が大切。頭(思考)を硬直化させる単純な反復は最も悪い影響を及ぼす。
●9年間ですべきこと
■小1〜3[正しい学習習慣を付ける時期]
・学習項目が少なく教科書の中で自動的に復習が出来るこの(基本的には授業だけで消化できる)時期に、高学年での学習内容を消化するために必要な正しい学習習慣をつける。
<注意>
※学習項目が簡単な理由を取り違えないこと!
※悪影響を及ぼす知識の先取りや詰め込みをするのではなく、簡単な内容を使って効果的な 学習方法(ノート作成)と学習のリズム(毎日の学習習慣)を楽しく習慣化する。
※この時期の学習は、内容が簡単なので、ついついやってはいけない「まとめ学習」「先行学習」「親子学習」「偏重学習」に陥りやすい。この時期は「親子の対話」「読み聞かせ」という実体験に裏付けられ た言葉の理解が最優先です。また、毎日キチンとノートを作る習慣もここでなら楽しくで きます。「毎日、少しずつすること」が大切なのです。1ケ月分の問題を10分でも出来ますが、悪い習慣を付 けていることになります。効果は悪影響だけです。
→「トライアングルナンバーズ」「10段往復算」「素敵な算数文章問題」
■小4〜6[応用の利く基礎学力を付ける時期]
・算理社では中学での基礎が全て出てきますので、ここでじっくり深い学習をする必要があ ります。速さに惑わされずに、量より質の高い問題を「ゆくりジックリ丁寧に」解き続け る。理社の宿題が出なくても、問題集でキチンと確認しておく。教科書の内容は中学の教 科書と殆ど同じなのです。
<注意>
※計算問題に慣れるつもりで速度を競うことになりがちですが、手順の機械的反復による反 射(高速計算)は思考の停滞を招きます。計算練習は効率よく最低限度にします。
→「トライアングルナンバーズ」「10段往復算」「素敵な算数文章問題」
<注意2:中学受験>
※中学受験については、7月中旬から始める。詳しくは→P.105
■中1〜3[先行学習に移り中3の7月までに主要5科目を終わらせる]
・各教科で効果的な学習方法が全く異なるので早急に教科別学習方法を身に付ける。
・理社は学年間の難易度が変わらない教科なので、中1の問題でもそのまま入試に出る。従 って理社は最初から完璧に消化していく。
・国英数は入試レベルでの学習と教科書とは異なるので教科書を速く終わらせて入試レベル の問題を消化する必要がある。従って、中3までは定期テストの点数は、あまり関係ない。
<注意>
※部活も活発になるので「無理なく無駄なく効果的な学習」をしないと学校生活そのものが 苦痛になってしまう。学校生活を楽しむためにも簡単で効果的な「分からん帳」を使った 学習を身に付ける!。詳しくは→P.105
§2:3つの旬(心の発達・頭の発達・体の発達)

§0〜3才・言語習得時期※無から具象への飛躍(乳幼児期)
§3〜6才・思考力習得時期A※具象の世界の成熟(年少〜年長)
§6〜9才・思考力習得時期B※具象から抽象への飛躍(小1〜小3)
§9〜12才・知識集積時期A※抽象の世界の成熟(小4〜小6)
§12〜15才・知識集積時期B※論理的思考の発達(中1〜中3)
※何事もタイミングが大切(与えればいいと言うわけではありません)
 急性期には栄養が必要、安定期には刺激を与えられても大丈夫
※スキャモンの発達曲線の新しい分析結果
細胞の分化:細胞がその細胞本来の目的に応じて、専門的に成長することで、分化すると分裂能力(内部構造の変化)はなくなる。


※葉(言葉)をいっぱい食べる。この時期にいかに栄養のある(葉)言葉を食べるかで成虫の大きさが変わる。
※栄養のある葉とは情報満載の体験的に学習した言葉。
     3才            4才           5才      6才7才8才9才10才11才

12才(中1)         13才(中2)        14才(中3)        15才(高1)
●Scammon(1930)はさまざまな器官の生後の形態学的成長のパターンを調べて4種の類型−一般型,神経型,生殖型,リンパ型−に分けた。彼はパターンを誕生時の値を0とし,成人(20歳)の値を100として表わしている。
●これは、有名なスキャモンの発育曲線です。脳の発育(重量)曲線は、この世に生まれるや、急速に大きくなって上向きに走り、5歳になればほぼ大人の80%ほどの重量になる。大脳の機能は、人間生存にとって必須だからである。
 これに対して生殖器(睾丸や卵巣など)の重さは、思春期まで小さく、思春期に入ると急速に大きくなり、成人の大きさに達する。当然のことながら、心も体も子孫を生み育てる力を十分に発達させるまでタイミングをあわせているのである。
 免疫に関係するリンパ組織(リンパ球、リンパ節など)は、大変特殊な発育曲線を描いている。すなわち、生まれてから急速に大きくなり、思春期には成人の倍に近い大きさになり、その後どんどん小さくなって、成人の大きさに戻る。思春期までに、病原微生物と戦う力をリンパ組織に学ばせて、これからの人生を安全に生きていけるようにするのである。これを免疫学的記憶と呼ぶ。リンパ組織は、思春期が終わるまで全力投球して、病原生物との戦い方を学んでいるので、思春期には大人の倍に近い大きさになると考えられるのである。このようにして、一度出会ったばい菌には手際よく反応できるようになるため、二度目のばい菌の進入においては、多くの場合発病しないのである。「はしかには二度かかりなし」は、この仕組みによる。
 機能の成熟に向けて量とともに質が変化する発達の速度についても、成長のそれと同じことが言える。例えば、言語の発達では、幼児の時に急激な語彙の増加が見られる。すなわち、言語の発達速度も、幼児期に加速し、多様なのである。
 運動機能の発達は、眼球運動から始まり、下部に向かって手や腕の運動、そして足の運動にというように頭尾方向に発達するものである。
 さらに、粗大から微細へ、英語で言うと、mass activity からspecific activityという方向がある。赤ちゃんの運動は初め、全身的で大雑把で不器用だが、次第に細かい分化した、目的にあった正確な運動に発達していく現象は、その代表であろう。
<子育て>自然な行為(プログラム行動)
 子育てには、いろいろな行動のやりとりがあるが、三つに大別することが出来る。
 第一はタッチ(接触)です。これは、触覚を介しての相互作用です。生まれたばかりの赤ちゃんが産ぶ声をなかなか泣き止めないでいる時、母親なり助産婦さんが抱き上げると泣き止めるのは、肌なりシーツを介して母体の温もりを、赤ちゃんが感じて安心するからである。イギリスで添寝を研究したデータ結果がある。第一は、添寝させた組み合わせの赤ちゃんは泣かなかったということであった。十何組かの組み合わせの中で、ひと組の赤ちゃんだけが泣いたが、調べてみると、厚い衣服でスキンシップが出来ない状態であったことが明らかになった。そこで、肌と肌とのふれあいが出来るように衣服を取ると、泣き声はピタリと止まった。第二は、赤ちゃんの体の動きに対応して、母親は眠っているにもかかわらず、自然に自分の体を動かし、二人は離れることはなかったのである。赤ちゃんが左に動けば、母親の体も左に動き、右に動けば右にと、二人は仲よくダンスしているようであった。
●心のプログラム:快不快のプログラム。
 赤ちゃんは、音声言語は勿論のこと、シンボル言語も使うことは出来ません。したがってなん語が出るまで(生後おそくて6ヶ月)、泣くとか笑うとかの行動言語を介してしか、コミュニケーション出来ない。しかし、豊かな母と子の絆で結ばれた母子間では想像以上にコミュニケーションも豊かであるように見えます。そこには、どんな仕組みがあるのであろうか。
 もう25年前になるが、アメリカから、母子間では、母親のわが子に語りかける音声のリズムに、赤ちゃんの手の動きが同調する現象が見られるという論文が出ました。
 赤ちゃんの脳の中には、音声と行動(体動)のリズムを同調させる内在的な仕組みがあり、それこそが、コミュニケーションの基礎的なプログラムではないかと考えられるのである。
 赤ちゃんは、生まれた時点から、このプログラムを駆使して、母親の優しい語りかけの音声のリズムに手や体の動きを同調させることにより、あたかもチークダンスをしているように母子はリズムに乗るのである。それによって、母と子の間に心の絆が出来ると共に、コミュニケーションの場をつくり、情報を共有するようになり、母親の発した言葉を模倣・学習・記憶して言語発達するのである。生物学のコミュニケーションの手段は、音声と行動のリズムの同調によって社会文化的なそれを取り込んでいるといえる。
●「成長」「発達」「発育」「成熟」:「成長」は身長・体重の増加です。「発達」は質の変化のことで機能などが大人のレベルになる課程です。「発育」は「成長」と「発達」を合わせた言葉です。受精卵から始まって胎芽・胎児・新生児・乳児・幼児・学童・青少年と、成人として成熟し完成するまでを全体的に表す言葉です。「成熟」は、成人のレベルまで十分に「成長」し「発達」することで、「発育」とほぼ同じように用いられます。

発育現象に臨界期−妊娠約3ヶ月頃まで危険期〜脳の発達では約3歳頃までが重要
 臨界期とは、本来物理学などで用いられる言葉で、物質が「ある状態から別の状態に移る時期」のことである。発育学では、正常な発育に関係する因子の作用についての決定的な時期のことである。この臨界期にある因子が作用する際に構造や機能に障害が起こるときには「危険期」、正常な発育の過程ならば当然作用する因子が、何らかの理由で作用しなかったために、同じようなことが起こるときには「感受期」と呼ばれる。
 危険期の代表として有名なのは、50年近くも前に起こったサリドマイド事件。この睡眠薬を妊娠初期に飲んだ母親から生まれた子どもには手足の奇形が著しく、特に、手がアザラシ様になった事例が現れたのである。
 生まれたら当然受けるべき視覚や触覚の刺激がないとき、また、反対に余分な刺激を与え続けられた時に、その刺激を感じとる脳の構造が異常になることは、少なくとも動物実験では明らかになっている。「脳が心を生み出すとき:スーザン・グリーンフィールド(草思社)」
●95%の土台(準備)ができて初めて上に建物を建てられる。

<タイミング>
●年代別子育て合い言葉:
0〜3<ワガママ言える子、成長してる>
    この時期の「ワガママ」は単なるワガママではなく、正常な発達をするための要求なの    です。ここで手を抜くと発達を阻害する恐れがあります。子どもが満足するまでガンバ    リましょう。夜泣きしない子・奇声を発しない子を目指します。
3〜6<ゆっくりジックリ丁寧に>
    声掛けから読み聞かせ。丁寧な対話を心がける
6〜9<見てみて聞いてはSOS>
    話を聞いてあげることが大切→具体的な対話によって具象概念の操作練習をする(具体的    であれば、かなり複雑なことでも理解できる)
   ※具象概念の操作練習期:具体的な推論ができるようになる:十分な操作練習がなされな    いと次のステップへ飛躍できない。この時期の知的系統的教育は厳禁!そんな時間はな    い。
9〜12<理屈っぽいのが成長してる>
    抽象的な会話を聞いたり物語を読むことが大切
   ※抽象概念の操作練習期:抽象的な推論ができるようになる
12〜15<生意気な小さな大人になっている>
    この時期が知的学習には最適な時期
   ※頭の鍛錬期:ここで知的系統的学習をガンガンする。無理がきくのでスピードもつけら    れる。
15~18<ビシバシと鍛えてもいい体ができる>
    個人差はあるがこの頃に体を本格的に鍛え始める
   ※体の鍛練期
:3つの旬(心の発達・頭の発達・体の発達)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━# 何かが無理なく十分に発達するにはタイミングが最も重要だと言われています。そして、このタイミングを逃すと無理強いをしたり、アンバランスな発達になったりと必ず弊害が出ます。心の発達・頭の発達・体の発達にもタイミングがあります。この発達のタイミングを発達の旬といいます。#0才〜6才が心の発達の旬(6年間)です。 #
3才〜9才が頭の発達の旬(6年間)です。 #
9才〜15才が総合発達の旬(6年間)です。心と頭の成熟期です。 #
12才〜18才が体の発達の旬(6年間)です。#
 これらのことは「肉体の老化は18才から始まる」という事実(生物学)からも理にかなっています。この旬という考えを取り入れた子育てと学習方法を別紙の「自然な発達に沿った正しい学習手順」にまとめてあります。
 以下に、別紙の説明を兼ねて解説します。
発達の旬は6年間ですが、この6年間はさらに3年間+3年間に区分されます。ここでは、0才〜15才を5つに区分して説明します。【目次】【総索引】#

#◆0〜3歳・言語習得時期※無から具象への飛躍(乳幼児期)━━━━━━━━━━━━━
言語修得をするために発達する時期です。この時期に具象を理解する具象への飛躍をします。この具象認識の発達は9歳までに90%以上の完成を遂げます。この時期を一つのタイミングととらえて上手く飛躍出来るようにしてあげることが最も大切なことです。但し、自然な発達に沿った方法でなければ正常な発達は望めませんので要注意です。以下に具体例を示します。
 無から具象への飛躍を十分に成し遂げるには「語りかけを伴った体験的な情報入力」が最も効果的です。そして、この語りかけをするのは母親が適任者です。また、情緒の安定はあらゆる学習をする場合の基礎になりますから、乳幼児期には情緒の安定に注意を払うべきです。特に、この時期に欲求不満が高じると情緒が不安定になり、何をやっても受け付けなくなってしまいますので要注意です。危険信号としては、金切り声を上げるという行為があります。金切り声は欲求不満の印です。少なくとも3歳までは、子供に欲求不満を感じさせないようにしたいものです。「語りかけを伴った体験的情報入力」とは実際に体験していることに関しての情報を、反応があってもなくても語りかけをしながら一緒に楽しむということです。例えば、お風呂に入っているときには、お湯や石鹸や「熱い、冷たい」等のことを楽しく語りかけるなどです。従って、この時期の文字情報や実体験できないことを見たり聞いたりすることは的外れな学習と言えます。豊かな入力がなければ豊かな出力(表現)はあり得ません。実体験を通した豊かな声かけ・語りかけをお願いします。#【目次】【総索引】#

◆3〜6歳・思考力習得時期A※具象の世界の成熟(年少〜年長)━━━━━━━━━━━#
 話したくてたまらない時期です。この時期には十分に聞いてあげることが最も大切なことです。その延長線上で語りかけの発展形としての「楽しい読み聞かせ」が重要な役割を担います。十分に聞いてあげて、十分にお話をしをしてあげることが最も重要なことです。
この時期は具象を通して考えを深めて行く時期でもあるので一つ一つを丁寧に見ながら考えていくことができる環境を作ってあげる必要があります。従って、習い事の氾濫などは、百害あって一利なしということです。ただし、味わうことについては旺盛な吸収力を持っていますので、積極的に見たり聞いたりすることはいいことです。例えば、ピアノを習わせるのではなくコンサートを聞きに行く。お絵かき教室に行かせるのではなく美術館に行く。つまり、入力の質を高めるということです。豊かな入力あってこその豊かな出力なのです。味が分からなくてはいかに優れた技を持っていても一流の料理人には絶対になれないのです。質の高い豊かな体験が最も重要なのです。
 もう一つこの時期注意して欲しいことが命令口調の会話です。命令口調の会話は対話とは呼べません。「〜しなさい」ではなく「〜しようか」「〜しましょう」「〜できるかな」「〜してくれるかな」「〜するよ」という風に話し方を工夫して、子供との対話を尊重しましょう。#【目次】【総索引】#

◆6〜9才・思考力習得時期B※具象から抽象への飛躍(小1〜小3)━━━━━━━━━#
 この時期から系統的学習が可能になります。学校が始まる時期がこの年齢に設定されているのも系統的学習(応用学習)が可能になる年齢だからなのです。この時期に注意しなければいけないことは、学習の本質を忘れないことです。学習の本質とは覚えることではなくて理解することです。また、この時期にすべきことは効果的な学習方法を習得することです。さらに、先行学習ではなく深い学習を心掛けることが大切です。特に、不必要な知識の集積や平均以上の速さ等を求めると、高学年での自己崩壊につながります。少量の少し複雑な問題をゆっくりジックリ丁寧に考える練習が不可欠です。もちろん読み聞かせは最低でも小3まで続けて下さい。さもなければ、今までの苦労が水の泡になってしまいます。また、この時期に親子学習をすることは絶対に避けて下さい。最も学習習慣が付きやすいこの時期に、親が子供に教えることで、先生に質問して教えてもらうという最も大切な学習習慣を付けるチャンスを奪ってしまう結果になります。親が子供に教えることは先生に質問しない習慣を付けていることと同じです。先生に質問しない習慣を付けられた子供は高学年で例外なく学業不振になってしまいます。少量の少し複雑な問題をゆっくりジックリ丁寧に考えて、分からないことは先生に質問して教えてもらう。これ以上に優れた学習方法はありません。この小1〜小3の時期の過ごし方が、その後の全ての学習の基礎になります。【目次】【総索引】#

◆9〜12才・知識集積時期A※抽象の世界の成熟(小4〜小6)━━━━━━━━━━━#
 小4〜小6は学習面でも抽象概念を駆使して多くの項目を理解しなければならない最大の関所です。小1〜小3の時期に、十分なウォーミングアップ(考える力の養成)をしていないと今までの表面的な成績は直ぐにはがれ落ちてしまい『満点落ちこぼれ現象』の当事者となってしまいます。逆に小1〜小3の時期に、十分なウォーミングアップ(考える力の養成)をしていると、学習内容が高度になるにもかかわらず勉強が面白く感じられるようになります。この時期のためにも、くれぐれも小1〜小3の時期に先行学習はせずに深い学習を心掛けて下さい。もちろん、まだまだ速さを求めてはいけません。「ゆっくりジックリ丁寧に」です。【目次】【総索引】#

◆ 12〜15才・知識集積時期B※理論的思考の発達(中1〜中3)━━━━━━━━━━━#
 さて、いよいよ高校入試に向けての3年間が始まります。実は、理社も含めて高校入試の内容は小4から始まっていますので、この時期は高校入試の折り返し地点なのです。つまり既に高校入試の半分は学習を終えているということです。この事実は小学校の理社の教科書と中学校の理社の教科書を比較すると明らかなように全ての教科で共通していることです。従って、弱い科目は早急に小4からの復習が必要になります。逆に小4〜小6の学習内容を消化している人にとっては余裕の3年間になるでしょう。#
 いずれにしても、この時点で学業不振に陥っている場合は
⇨「正しい学習方法を身につける」#
⇨「基礎項目を復習する」#
⇨「高校入試のレベルを知る」#
⇨「無理のない計画をたてる」#
 と早急に学習環境を整える必要があります。ただし、9年間分(小1〜中3)の内容を3年間(中1〜中3)で全て消化するのは不可能ですので、学習内容の検討は慎重に進める必要があります。#

まとめ●情緒の安定→丁寧な会話→読み聞かせ→宿題の工夫→良質な文章問題の利用→応用の利く基本(本当の基本)→焦点を絞った応用         
<お母さんへ>
●子どもを育てるには手間がかかります。手抜きをするとシッペ返しが待っています。でも、だからといって子育てを一人でしてはいけません。精神衛生上もよくありません。毎日、一日中子どもと楽しく過ごすのは至難の業です。また、人間には気分転換が必要です。人間は夢を見るように作られています。夢を見ることが必要なのです。昼間で言うなら、気分転換ということです。「ずっと一緒にいたい」「手抜きをしているようで嫌だ」と言われる方がいらっしゃいますが、それは自己満足です。子どものためにはなるべく快適な時間を作ってあげることが優先されます。つまり、子どもと一緒にいるときの母親が精神的に安定していて十分に子どもを快適にしてやれることが一番だということです。時間はさほど関係ありません。1日に3時間(朝1時間+夜2時間)を子どもと一緒に豊かな時間を過ごせれば十分です。仕事を気分転換と考え、保育園や幼稚園を有効に活用するといいでしょう。ただし、その際には知育教育(知的系統的教育)をしていないところがお勧めです。
●人間の発達は言葉の発達を抜きにしては考えられない。どれだけ豊かな言葉を体得できるかで大きな差が出てきます。
◆5:習い事の落とし穴
●「個性を伸ばすつもりで個性を潰す習い事」
→味わうことが大切。表現は最終技術。習い事の落とし穴 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 何のために習い事に行かせているのでしょう。習い事に行くことを嫌がっているときに無理やりに行かせたりしていませんか。
 例えば「描くこと・演奏すること」を本当に習得するには「描く技術・演奏する技術」が絶対条件なのではなくて「描きたいもの・演奏したいもの」が豊かに育つことが絶対条件です。技があっても味覚がなければ一流のコックにはなれないのと同じです。特に習い始めのころは技を習得することではなく、豊かな内面を作り上げるために味わうことが大切です。「素晴らしい絵を見ること。素晴らしい演奏を聞くこと」つまり、味わうことを最優先させなければいけないということです。上手な絵と素晴らしい絵とは違うこと、上手な演奏と素晴らしい演奏とは違うことを体験させる必要があるということです。また、習い事が忙しくて勉強できないという人が時々いますが、これもまた本末転倒しています。親鳥が小鳥に泳げるからお前は飛べなくてもいいよと言うようなものです。深い楽しみを知っていれば、練習を苦労とは感じません。練習を苦労と感じる場合は楽しむ体験が不足しているということです。練習を強要するのではなく、楽しく味わう機会を作ってあげてみてはどうでしょうか。

§1:技があっても味わえなければ大成しないし楽しめない
※味わう力
※技があっても味わえなければ大成しないし楽しめない
※参考:ピアノ・野球

§2:表現は溢れてくるもの
※表現は最後の手段(ピアノ)


第3章ー学校と家庭学習ー
●もって生まれたエネルギー量について
 エネルギーが余っている子どもはとかく乱暴であるとか言われますが、よく見るとそうではありません。

◆1:学校の役割・家庭の役割  
§6:学校の役割・家庭の役割 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 子育ての全てを学校に任せる事が不可能であることは明らかですが、何を任せて何を任せるべきでないのかを判断する事は難しい様です。ここでは「学校でできること・できないこと&家庭ですべきこと・すべきでないこと」をお話します。
 何事も特性を活かすことが最も大きな成果を得るための基本です。学校は、集団指導の場、家庭は個人指導の場です。従って、学校には集団指導に適したことを求め、家庭では集団指導ではできないことをすると考えれば、学校との不協和音は限りなく少なくなります。集団指導のシステムで成立している学校に個別指導を求めること自体がないものねだりであり不毛の地を耕すようなものなのです。
 そこで、学校の役割とは以下の2点だけだと考えてみてはどうでしょうか。
①学校とは社会性を身につける場
②学校とは学習すべき内容を知らせてくれる場(修得させてはくれない!)
 学校では集団行動をすること・友人を作ること、つまり人間関係を体得する場所が学校なのです。また、学習については「みんなが学ぶことはこういうことです」
と内容を示してくれる場所が学校なのです。内容を理解させてくれるところではありません、内容理解は自己責任に置いて(自助の原則)なされることが原則となっているのです。これが、教育業界の常識です。
 では、家庭の役割とは何でしょうか。
 しつけ・学習内容の理解に効果的な指導方法は個別指導です。従って、しつけ・学習内容の理解は家庭で行うのが理想的なのです。その中でもしつけは各家庭で異なる部分がありますので、親が直接指導すべきものでしょう。ところが、学習内容の理解については多くの場合、親は関わらない方がいいという結果が出ています。このことについて、少し詳しく見てみましょう。
 「小3くらいまでは自分で教えられるので教えます」という保護者が大勢いらっしゃいますが、このことが子供が自立して学習できるようになるチャンスを奪っていることだと気付いている保護者がどれだけいらっしゃるでしょうか。もしも、教えるのであれば全教科を中3まで責任を持って教えていただきたいものです。というのも、最も学習習慣が付きやすい小1〜小3(小学校低学年)の時期に親から教わるという習慣がついてしまうと、先生に質問するという、最も大切な学習習慣がないままに、高学年を迎える事になるからです。つまり、低学年での親子学習は、苦労して「先生に質問しない習慣」を付けていることと同じなのです。すべきことは教えることではなく、質問の方法を一緒に考えることです。先生に協力してもらいながら自分で学習を進めていく形式こそが本来の自学自習(自立して学習できる)なのです。お子さんを自学学習のできる子供に育てたいのなら、低学年での親子学習はやめるべきです。どんなに簡単なことでも教えてはいけません。では、親はどうすればいいのか。「分からん帳」が全てを解決してくれます。
「集団指導と個人指導では同じことを望む方が無理です」 学校に学力養成を求めてはいけない理由
→集団指導の長所は経済性と社会性にあります。つまり、学校は経済的に社会性を身につける場であり、個人の能力を伸ばすには適していないということです。子供は千差万別です。子供は毎日成長しています。子供は一人一人違います。特に学力には驚くほどの差があります。ですから、学校に学力養成を求めるのは無い物ねだりに似ています。<システム改革>
 本質的学校改革 文部省は個性の尊重という名の下に学校における子供達の個性を肥大化させてきました。その結果、教室内で今までは1人で1平方mの個性だったのが4平方mの個性になってしまいました。学校の教室は今も昔も48平方m、そして1人の先生の統率力の有効範囲も48平方mです。従って、全国的に落ちこぼれや学級崩壊や学校崩壊が起きているのは当然の現象です。現在の子供達が正常な状態で教育を受ける事ができる人数は48÷4となり、その答えは1クラス12人です。つまり、1クラス12人体制をとれば学習内容を劣化させることもなく教師の力量を問うこともなく指導に支障は生じないということです。もちろん財政事情もあるでしょうから慎重に考える必要はあるでしょう。しかしながら、この人数なら最も大切な集団授業の基本となる「学習のしつけ」が可能となるのです。  実は、この「学習のしつけ」が個性の肥大を押さえ集団授業を可能にする秘密なのです。学習習慣がつく小学校の低学年で小人数制を取り入れて集団授業に適応できるような「学習のしつけ」をすれば高学年では50人でも60人でも正常な学級運営が可能になるのです。  現行のように全学年同じクラス人数というのは準備体操をしないで、いきなり海に飛び込むようなものです。  ゆとりの教育とは学習内容を劣化させることではないはずです。手間をかけるべきときに手間をかけられるような環境を作りあげることが大切なのではないでしょうか。


<体験的学習>※屋外に出なくても宿題にしても出し方でこんなにも学習できる!
今日は「冷たい」を探しましょう。どんな冷たいが見つかるかな?その中で自分が一番好きな冷たいを見つけましょう。
宿題:自分の一番好きな嬉しい。
発表で他の人の理由や自分の感想を比べたりする。感じ方や表し方などをみんなで一緒に豊かに学べる。言葉の数だけ授業が出きる。宿題も出せる。言葉の教育だって、体験学習だって工夫次第です。体験学習を体を動かすことと勘違いしてはいけません体験学習とは考えながら・感じながら何かをする(何でもいいのです)ということです。
§1:学校でできること・できないこと
<義務教育ですべきこと><学校の先生へ>

<義務教育の大きな間違い勘違い>9年間の義務教育の時期に何をすべきか。それは、知識を植え付けることではなく、本当の意味で自学自習ができるようにしつけることです。具体的には、  文章題に馴染むことで「考える習慣」をつける  簡単で効果的な正しい学習方法を身につける:「分からん帳」がベスト  多様な現象を体験させて体験的な学習を楽しませる  発達段階に沿った内容と応用の利く深い学習をする
◆反射は力ではない→学校でもできること→10分テスト→No1~10
 2問解ければいい良問をNo1-2においておく→正確に計算させる
→計算の速さが10倍違っていても大丈夫。→後半を複雑にしておく

●算数指南書:どこで、どこまで教えるか
◆絵図の書き方:何を基準にして、何を求めるために書いているのか。ただ書く→目的を持って書く。
●6つの「分からない」
計算問題での「分からない」は「手順が分からない」ということだけですが、文章問題での「分からない」は多岐に渡り、その分からないの種類で子どものつまずきや能力を的確に判断することが出来ます。
・分からない1「読めない」     →使われている言葉(単語)の意味が分からない。
・分からない2「文章を追えない」  →文章の意味が分からない。
・分からない3「文章を理解できない」→聞かれていること(求めるもの)が分からない。
・分からない4「絵図を描けない」  →書き方(解き方)が分からない。
・分からない5「立式できない」  →やりたいことと計算式がつながらないので分からない。
・分からない6「計算できない」  →計算の手順がわからない。

●短時間の脳への刺激は脳を活性化させ目を覚まさせる覚醒作用があることは学習指導者としては知っておくべき基本的な事柄です。「頭を目覚めさせて学習に向かわせる」ということ。
 そして、その刺激として脳が疲れない程度の計算問題を素早く処理することは一つの方法として有効であることも当然です。しかし、それは計算問題でなくても有効です。簡単な体操をする。みんなで歌を歌う。何かの教訓を暗唱していて大きな声で言うのもいいでしょう。要は、学習の前に脳を目覚めさせることが大事だということなのです。計算問題をしたから、授業内容が良く分かるようになったということではありません。
●2つの基本
応用の利く基本を教える。簡単であることが基本ではない。簡単であることと簡潔であることは違う。基本とは公式を覚えることでもパターンを覚えることでもない。何にでも対応(応用)できる根本的な考え方のことである。
●基本とは公式を覚えるような簡単なことではない「何にでも対応できる基となる根本的な考え方を身につけること」であり、応用とは基本から生じた限定的なことの展開に過ぎない、従って基本が出来ていなければ(教えて貰っていなければ)全てがパターン学習にならざるを得ない。基本を教えることが出来る先生は少ない。
●応用の利く基本でなければ基本とは呼べない

●授業の流れ
→マクロ→ミクロ→マクロ

◆「分からん」と口に出してはいけない理由「大声を出してはいけない理由」
◆学習環境(状況)と効果は相乗的に影響する

●同じ時間で同じ数の計算問題を出してはいけない。
→個別に確認できる方法がある
→10段往復計算(個別でしかも検算機能付き)
●反射は力ではない→学校でもできること→10分テスト→No1~10
 2問解ければいい良問をNo1-2においておく→正確に計算させる
→計算の速さが10倍違っていても大丈夫。→後半を複雑にしておく

●工夫するのは先生の仕事:工夫を享受するのが生徒
→「どんぐり倶楽部」が先生に代わって工夫して公開します。
→「オームの法則BOAとVAW」「おハジキ速いぞ距離時間」「おキバで決まる数と割合」
→漢字読本「漢字・読み・意味・内容・使い方・暗唱・書き方・作文」が一気にできる。
→天体を覚える15分「おとめしし(ハイ!)さそりいて(ハイ!)みずがうお(ハイ!)ふたごうし(ハイ!)」

 9年間の義務教育の時期に何をすべきか。それは、知識を植え付けることではなく、本当の意味で自学自習ができるようにしつけることです。これは教育のプロがすべきことです。特に、学習項目が少ない小1〜小3にしなければならないことです。具体的には「考える問題を出し、考え方を示して、考える習慣をつける」「分からん帳」を使って効果的な家庭学習方法を身につける(身内である親ではなく、他人である先生を使って疑問を解明する習慣をつける)」「多様な体験をさせて体験的な学習を楽しませる」「発達段階に沿った内容と応用の利く深い学習をする」
●学校の先生へ:私は学校の先生と病院の看護婦さんには特別の思い入れがある。応援します。
40人もの生徒を指導するのは不可能です。ただ、全力を出して工夫しようではありませんか。工夫次第では大きな改善ができます。人数で言えば、受講訓練ができていないとすると、12人前後が限界でしょう。ただし、クラス人数を変動させれば現行の全体人数でも、できないことはありません。
●小1(10人:礼儀・団体行動・読み・書き)
→小2(20人:加減)※この時期までに60人クラスになってもいいように受講訓練をする
→小3(30人:加減乗除)
→小4(40人:応用A)
→小5(50人:応用B)
→小6(60人:応用C)
とすれば合計で210人(平均35人)
★★学校をかえるのは先生ではなく保護者です!★★
1→宿題を変えよう
2→「分からん帳」を添削してもらおう

●お粗末3点セットに代わる効果抜群3点セット
1.漢字物語<生徒作成>ー1(書写&音読)ー2(穴埋)ー3(全文作文)
2.トライアングルナンバーズ&10回加減法&バイバイ算<生徒作成>
3.素敵な算数文章問題<HPより>
●文章問題ができない理由:算数を計算だと思っている勘違い者

●漢字物語→サンプル「黄金の目を持つ犬ー1年生用ー」
※学校で作る方法
→子どもに1行書かせる。
→宿題で「今朝」の入った1行
→みんなの文を集めて1つの物語を作り上げる。
→構成やつながりや言葉の意味を全て分からせる。
→出来た物語を漢字練習用にアレンジする。

<教師がすべきこと!!>
1=楽に暗記できる工夫
→英語川柳「いつどこで誰がどうした何をした」
→数学川柳「接弦の内側の角、円周角」
→星座「おとめしし(メスの獅子)」
   「さそりいて(蠍に刺されると痛い)」
   「みずがうお(水瓶の中に魚がいる)」
   「ふたごうし(双児の牛)」
   「大熊・北極・カシオペア」
●理科
◆工夫することでシンプルに分かりやすく正確に教えることが出来る。
 天体(満ち欠け・正座の位置)
→星座
1.太陽光線を月に移す
2.地球への光の割合を出す
3.目線を公転面に移す
4.割合で満ち欠けを書く
5.季節により見る方向(上下)を決めて光を移動させる

●工夫するのは先生の仕事:工夫を享受するのが生徒
→「どんぐり倶楽部」が先生に代わって工夫して公開します。
→「オームの法則BOAとVAW」「おハジキ速いぞ距離時間」「おキバで決まる数と割合」
→漢字読本「漢字・読み・意味・内容・使い方・暗唱・書き方・作文」が一気にできる。
→天体を覚える15分「おとめしし(ハイ!)さそりいて(ハイ!)みずがうお(ハイ!)ふたごうし(ハイ!)」

2=応用の効く解説(勉強不足や教科書だけの知識では出来ない)
→算数「分数での割算」
→英語「beの意味」「完璧疑問文」「語順訳」「形容詞の種類」
→国語「膨らませ方」=「日記の書き方」「読解中の頭の中」

●計算練習の方法

●同じ時間で同じ数の計算問題を出してはいけない。
→個別に確認できる方法がある
→10段往復計算(個別でしかも検算機能付き)
●1ケタの計算を25回するのと5ケタの計算を1回するのでは全く違います。
例:2*3=6,5*7=35,........
  58009*23701=

「使える九九練習トライアングルナンバーズ」ー無料で出来る九九問題ー
●九九の練習で気をつけなければいけないのは実際の計算では九九をランダムに使うということです。ですから、練習の時からランダム九九に慣れておくと計算自体が速く正確になります。
●100マス計算より簡単で効果的なトライアングルナンバーズ
●計算練習の方法
<作り方>トライアングルナンバーズ
1「九九と10までの足し算等、暗記を要するものは書かない」→スピードアップの基本原則
2「計算力は筆算でつける」
3「他は全て文章問題のみ!」
※反射的な反応を要するものは効率良く反復できる方法で学習すると楽に速くなる。
 書かせてはダメ。
※ドリルを写させる宿題がダメな理由
→無駄がおおすぎる上に時間がかかるのでスピードアップは望めない
●お粗末3点セットの中でも特にヒドイ宿題は「計算ドリルの問題を書き写させて答えを記入」させる宿題です。なるべく担任の先生の指導法を尊重したいのですが限度があります。内容は九九の確認です。36題の「3×□=27」という形の式をそのまま写して□の中に答えを記入するという宿題です。小3の娘は45分間かかりました。同じ内容をトライアングルナンバーズですると10分(2回目は5分)でした。宿題をする時間が1/4〜1/5に短縮されるうえに反応速度も速くなり効果はドリルを遥かに上回ります。先生のいい分は「書き写すと内容をよく理解するから」だそうです。典型的な間違った思い込みです。書くことにはかなりの力を要求されます。内容を理解しながら書くということはまずできません。さらに、九九の式を書くことにはなんら重要性はありません。それよりも、書くのが苦痛になる、書くことで時間がかかり過ぎる、時間がかかるので反応が遅くなる等の悪い影響が多くあげられます。もちろん宿題は変えてもらいました。計算ドリル一つをとってみてもそうですが、余りにも工夫がなさ過ぎる。子どもも保護者も宿題を第一に考えています。だったら、宿題の工夫こそが教育改革の第一歩ではないでしょうか。しかもこの改革には費用は発生しないのです。(「どんぐり倶楽部」のHPからコピーできます)
◆追記:翌日も「三角形のがしたい」というので、違うパターンのトライアングルナンバーズをさせたところ、○つけまで含めて3分32秒でした。時間を計ってやれば1分かからなくなるでしょうが、不要だと考えていますのでやらせていません。

※ドリルでは、アイウエオの練習ばかりやっても読解力がつかないのと同じ。
※英語:文法の例文で文法事項を確認しながら語順訳で速読の練習をする。
→文法が終わったら、長文だけで語順訳をしながら文法事項も同時にチェックしていく。

●英語について→幼児英語:英会話:英文法:英文読解:
→使えるようになる方法:発音:会話:読解
●beの意味→文型(人称代名詞での説明はダメ)→一般動詞の動き方→完璧疑問文
●大学の研究室・民間の教育研究機関・小学校・海外の補習校・世界全国の保護者から利用申し込みが相次いでいる。いいことだとは思うが、教育研究機関をしてこんなものかとも思う。
英語にしてもそうだ〜。
●「しない」から「できない」へ
→「考えない頭」は直ぐに「考えられない頭に」成長します。

●あなたは子供をマシーンにしたいのか?

●10段往復筆算(加減乗除)
「自動検算機能付き計算練習方法」ー無料で出来る計算問題ー
●個別対応できる10段往復算
→工夫次第で個別に対応することができる計算問題
→時間を競わせる必要はない

※ドリルや○○式とは比べものにならないくらい効果があって、そのうえ無料
<作り方>10段往復算
※100マス計算では筆算の練習が出来ないが、この方法だと最も大切な筆算の練習を兼ねる
 事が出来る。また、掛けられる数を1ケタにすれば九九の練習を兼ねた筆算の練習にもなる。


             97 ←1ケタ〜10ケタ(得意な子には0,00混じりの数を出す)
    ×9876543210 
            970  ①
          194    ②
         291     ③
        388      ④
       485       ⑤
      582        ⑥
     679         ⑦
    776          ⑧
   873           ⑨
   958024691370  ⑩
   

      9876543210 ←掛け算の掛ける数になる(自動検算機能)
 97)958024691370
    873          
     850         ①
     776        
      742        ②
      679       
       434       ③
       582      
        526      ④
        485     
         419     ⑤
         388    
          311    ⑥
          291   
           203   ⑦
           194  
             97  ⑧
             97 
              00  ⑨
              00 
               0 ⑩

        2008703
    ×9876543210 
            
          
         
        
       
      
     
    
                  
   
   

               9876543210 
 2008703)       
                          
     
                         
     
                         
       
                         
        
                         
         
                         
          
                         
           
                         
             
                         
                       0

    ①   103   ←生年月日(1月3日)
      + 103
    ②   206
      + 103
    ③   309
      + 103
    ④   412
      + 103
    ⑤   515
      + 103
    ⑥   618
      + 103
    ⑦   721
      + 103
    ⑧   824
      + 103
    ⑨   927
      + 103
    ⑩   1030
      − 103
    ⑨   927
      − 103
    ⑧   824
      − 103
    ⑨   927
      − 103
    ⑦   721
      − 103
    ⑥   618
      − 103
    ⑤   515
      − 103
    ④   412
      − 103
    ③   309
      − 103
    ②   206
      − 103
    ①   103←○数字の数は全て同じになる(自動検算機能)
    


●大切な考え方→基準の移動
○右はどっち?→進行方向が基準→進行方向が変われば右も変わる
○西はどっち?→地球の地軸を基準→君がどっちを向いても西は西
○3割って幾ら?→基準が変われば幾らかも変わる
○倍数問題・割合問題・%問題は基準の移動を含めている問題が多い
○図形の問題も基準の移動が頻繁に行われる
「目で考える」ー無料で出来る右脳開発ー

<指導心得>
●短時間の脳への刺激は脳を活性化させ目を覚まさせる覚醒作用があることは学習指導者としては知っておくべき基本的な事柄です。「頭を目覚めさせて学習に向かわせる」ということ。
 そして、その刺激として脳が疲れない程度の計算問題を素早く処理することは一つの方法として有効であることも当然です。しかし、それは計算問題でなくても有効です。簡単な体操をする。みんなで歌を歌う。何かの教訓を暗唱していて大きな声で言うのもいいでしょう。要は、学習の前に脳を目覚めさせることが大事だということなのです。計算問題をしたから、授業内容が良く分かるようになったということではありません。
●基礎計算力をつけることと○○式を容認することとは全く違います。基礎計算力はトライアングルと10段往復算でつけて、他の計算はキチンと理屈で覚え、異常な速さをつけてはいけません。勘違いの素です。
●2つの基本
 応用の利く基本を教える。簡単であることが基本ではない。簡単であることと簡潔であることは違う。基本とは公式を覚えることでもパターンを覚えることでもない。何にでも対応(応用)できる根本的な考え方のことである。
●教師がすべきこと・できること
<教師がすべきこと!!>
1=楽に暗記できる工夫
→英語川柳「いつどこで誰がどうした何をした」
→数学川柳「接弦の内側の角、円周角」
→星座「おとめしし(メスの獅子)」
   「さそりいて(蠍に刺されると痛い)」
   「みずがうお(水瓶の中に魚がいる)」
   「ふたごうし(双児の牛)」
   「大熊・北極・カシオペア」
2=応用の効く解説(勉強不足や教科書だけの知識では出来ない)
→算数「分数での割算」
→英語「beの意味」「完璧疑問文」「語順訳」「形容詞の種類」
→国語「膨らませ方」=「日記の書き方」「読解中の頭の中」


●授業前のウォーミングアップ→これは当然のことで、ラジオ体操や体育の前の準備体操と同じで頭の体操です。考えること(授業を聞くこと理解すること)自体が頭の運動なのですから準備運動はあった方がいいのです。ただし、それが計算問題でなければいけないということはなく「みんなで歌う」でも「大声で教訓を読む」でもいいし「縄跳び10回」でも「先生が応援団のような大声を出して緊張させ集中させる」でもいいのです。頭を覚醒させてから授業に入れるように工夫すればいいのです。「授業前に計算問題をさせたら授業中の反応が良かった!」と大袈裟に騒ぎ立てることではありません。

§2:家庭ですべきこと・すべきでないこと
●今までは力量がない先生は何も出来なかった
→今からは度量さえあれば、あるいは子供を思う心さえあれば直ぐに実践できる。
→全ての教材は「どんぐり倶楽部」のHPから無料で利用できる。そして、全ての小学校にはHPを
 見ることが出来るパソコンがある。
→必要なのは子供達の健全な発達を望む心だけです。
●家庭塾という形態
→テキストはHPから(無料 presented by DONGURICLUB)

●学校以外でできること

<家庭学習の基本:基本を忘れなければ惑わされない!>
●速くなくていけないことは「合わせて10になる数」「九九」だけです。これはトライアングルナンバーズだけでOKです。毎日1枚1分で終わります。
●正確でなければいけないことは四則計算です。これは「10段往復算」だけでOKです。毎日1枚5分で終わります。
●考えなくてはいけないことは文章問題です。これは「どんぐり倶楽部」の文章問題だけでOKです。毎日1枚1分〜2時間で終わります。(多くても1日に5題まで→5題を5分で解けたら5分で終わり!)
●他は「12才までは、好きなことをする!これが、知能開発の一番の栄養です!」「12才以降は
必要なことをドンドンする!させる!知的系統的学習もガンガンやっていい!」
●パソコンをお持ちでない方は学校にお願いしてください。全国の学校にはパソコンがあり、インターネットに接続できます。つまり、いつでもどこでも「どんぐり倶楽部」のHPを無料で利用できると言うことです。


§3:我が子を守る教育革命<実践サンプル>
※学校を120%活用する→
●学校の宿題を変えてもらおう!(誰だって楽で効果的な方がいい)

◆2:教科書の構造
:教科書の構造 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 教科書の仕組みを理解すれば、いつ何をすればいいのかが見えてきます。また、教科書の限界と利用方法も分かってきます。反対に教科書の構造を深く理解しないことが、見当違いの無駄な家庭学習を強いることになります。教科書の内容は健全な頭の発達がなされた子供ならば理解できる学習内容になってはいますが、現状では必ずしも各段階での健全な頭の発達がなされているとはいえませんので、至る所で弊害が出ている様です。
◆小1〜小3:この3年間は項目内容が極端に限定され、しかも各項目の自動反復が教科書の中でできるように作られています。従って、学習内容については、家庭でのフォローはしなくても十分に理解できるものとなっています。ところが、この極端な内容限定と教科書の中での復習には理由があるのです。この時期に家庭でやって欲しいことは、内容理解のフォローではなく、正しい家庭学習の習慣付けなのです。そして、この正しい家庭学習の習慣付けが最も大切であり困難であるために、学習内容での負担を極端に軽くしているのです。つまり、この時期は先行学習などをするための期間ではなく高学年でも通じる正しい家庭学習の習慣付け(深い学習を習慣付ける)をする期間だということです。従って、この時期に正しい家庭学習の習慣付けができていない場合は、小4以降次第に学業不振となっていくのは必然の結果なのです。
※実力テストなどはないので、本人も保護者も中学になるまでは気づかないのが現状です。
◆小4〜小6:この3年間は一気に学習項目が増加します。どうして徐々に増えないのかというと、小1〜小3の3年間で確実に考える力がついているという前提があるからです。従って、小3までに考える力が育っていない場合は学業不振に陥ります。つまり、小3までに考える力と効果的な学習方法を身に付けている者だけが消化できる内容になっているということです。       
◆中1〜中3:この3年間は小4〜小6の応用です。あらゆる問題解決の基本的な知識は既に終わっており、その知識を使って学ぶように作られています。従って、この時期から突然学力が伸びることはあり得ません。また、本格的にテコ入れをする場合は、たとえ中学生であろうとも、小4から始める必要があります。
 以上のことからも分かりますように、小学校低学年での学習の基本は考える力の養成にあります。そして「考える力」は決して問題を解く量で決まるのではなく、深い学習と良質の問題を「ゆっくり、ジックリ、丁寧に」解くことで養成されます。このことを肝に銘じて家庭学習を考えて下さい。そうすれば、無理なく無駄なく効果的な家庭学習方法が見えてくるはずです。#
§1:教科書の構造と自然な知能の発達
※小1〜小3までの学習内容が少ない理由(いつ何をすればいいのかが見えてくる)
よい宿題・悪い宿題 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 宿題はやればいいというものではありません。問題は内容です。本来宿題とは、理解度や習熟度に合わせて一人一人違う内容であるべきものなのですが、今では全国的に「教科書の本読み」「漢字の書き取り」「計算ドリル」の3点です。従って、自分の子供にあっていないと思われるときには積極的に変更してもらって下さい。特に上記3点の宿題は良質の宿題とは言えない側面がありますので要注意です。以下に、その理由と改善方法を記しておきます。【目次】【総索引】
◆教科書の本読み ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 一見よさそうですが、同じ文ばかり読まされていると何も考えずに(イメージ化することなしに)読み飛ばす習慣だけがつく危険性があります。
<改善方法>…………………………………………………………………………………………… #教科書が読めるようになったら教科書の代わりに絵本を読んで1回分とします。     #※学校図書を利用すると、図書館も上手く使えるようになります【目次】【総索引】
◆漢字の書き取り ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #国語の基本のように思われていますが、漢字の書き取りがキッカケで国語嫌いになる子供が大勢いるので要注意です。また、漢字の場合は、書きを覚えることよりも読みを覚える方が格段に簡単で力もつき、文部省も、読みを優先させるように奨励しているにも拘わらず殆どの学校では一律に読みと書きを平行して覚えさせています。例えば、6年間の漢字の読みは1ヶ月もあれば、小2でも覚えることができます。そして、読みが出来れば何でも読んで吸収することができるのです。全ての学習に通じることですが入力(読み)あっての出力(書き)です。書く事は後でいいのです。
<改善方法>…………………………………………………………………………………………… #漢字読本の作成(1つの短い物語の中に1学年分の漢字が全て出ている読本)手本漢字練習帳の作成(全てのマスの横に手本の漢字が書いてある漢字練習帳)【目次】【総索引】
◆計算ドリル ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 算数の基本のように思われていますが、本当の基本は技を覚えることではありません。どういうときにどんな技を使うべきなのかを判断する思考力をつけることです。また、計算を平均以上に速くすることには大きな問題があります。計算は作業であり、作業と思考は反比例することが分かっています。つまり、高速学習(高速の計算など)は考える習慣を消滅させている可能性があるということです。速くて悪いことはないと思われがちですがあるのです。特に考える力を養成すべき時期に速さを求めてはいけないのです。
<改善方法>……………………………………………………………………………………………
 ちょっと複雑な文章題を「ゆっくり、ジックリ、丁寧に」文章から絵(図)を書いて式を立 てて、正確に計算する(暗算ではなく筆算を記録しておく)。  
◆3:伸びる子供の共通点
11:伸びる子供の共通 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 伸びる子供には共通点があります。「考える力」と「先生に質問する力」がある子です。処理能力の速さや知識量は関係ありません。小学校低学年で評価されがちな計算の速さや脈絡のない多量の知識(漢字の書き取り等)は関係ないということです。高学年でも伸びる子に育てるには、小学校低学年で「考える力」と「先生に質問する力」の養成をすることです。速さや知識の養成は高学年で十分なのです。
 反対に伸びない子供の共通点は「考える力がないこと」と「先生に質問する力がないこと」です。速さを求めると思考力が育ちません。親が質問に答えると先生に質問する必要がなくなります。速さを求めることと親子学習が伸びない子供を育てるのです。ですから、特に小学校低学年では「考える力」と「先生に質問する力」の養成に時間をかけなくてはいけないのです。#
■「上辺だけの先行学習をさせてはいけない」■「伸びる子伸びない子」「伸びる子には理由がある」
§1:考える力※本当の基礎学力とは反射力や処理能力ではない

§2:読解力・忍耐力・集中力・決断力

◆4:食べ方よりも捕り方を教える
食べ方よりも捕り方を教える ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ノルウェーに「子供に1匹の魚を与えると1日生きることができる。しかし、魚の捕り方を教えると一生食べることに困らない」という諺があります。勉強にも同じことが言えます。一つ一つの問題の解き方ではなくて効果的な学習方法そのものを教えることが最優先されるべきことなのです。もちろん「分からん帳」を使った学習方法が魚の捕り方です。【目次
■「失敗しない正しい教育」→3年先を見据えて行う教育です
→3年後に今の学方法で大丈夫なのかと考えれば自然に分かります。習慣をつけるには3年はかかります。ですから、3年後に必要な学習習慣を今からつけはじめるのです。
§1:学習方法が大切な理由
※努力を成果につなげる方法
※最初に教えるべきことは学習内容ではなく学習方法です
■重要なのは「何をしているか」ではなく「どのようにしているか」です。 ですから「どのようにしているか」が保護者によく分かる学習方法が一番健全な形態なのです。→「分からん帳」 で何でも分かる
●学習習慣についてー3年先を見据えるー
 学習習慣考える時には習慣を付けるのに要する時間を考えて無理なく習慣づけしなければいけません。通常は3年先に必要な習慣をゆっくり付けていくと失敗しません。小1ならば3年後の4年生の時に身に付けていて欲しい習慣を付け始める。小3ならば小6の時に身に付けていて欲しい習慣を付け始める。つまり、3年後を見据えて習慣づけするのです。この時に間違ってはいけないことは学習習慣であって学習内容ではないということです学習内容は在籍学年の内容でいいのです。学習習慣という器が出来ていれば知識という注ぎ込むものはいつでもいいのです。逆に、器が出来ていないのに注ぎ込んでもこぼれてしまうのは当然のことです。

◆5:誰にでもできる効果的な学習方法
誰でもできる効果的な学習方法 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 効果的な学習方法とは、自分の弱点となっている項目の問題を集めて先生に質問して解消することです。単に問題の量をこなしたり、分からないことを自分だけで調べようとしては、せっかくの努力も報われません。また、いくら効果的な学習方法でも簡単でなければ続きません。だから「分からん帳」なのです。「分からん帳」を使えば何の苦労もなく自分の弱点となっている 項目の問題を日々最新の状態で集めることができます。また、先生への質問も、問題そのものを入れてあるので具体的な添削指導をしてもらえます。切って貼るだけの方法で効果があるのか疑問に思う人もいますが、 弱点項目の収集は単なる作業です。作業は簡単な方がいいのです。切って貼るという方法以上に簡単な方法はありません。
 また、先生に質問することが苦手な子でもノートを提出するだけでいいのですから、これ以上に誰にでも対応できる学習方法はないでしょう。保護者から先生に「質問ノートを作った様ですので、よろしくお願いします」と一言頼んでおくと効果抜群です。さらに、弱点が具体的な形で解けなかった問題として最新の状態で記録され続けますから「分からん帳」以外の問題集をする必要がないことも、この学習方法の優れているところです。【目次】【総索引
●「自分で調べてはいけません」
→調べるよりも記録に残る質問をすることが有効
「分からん帳」
 他人である先生へ質問できる子に学業不振者はいません。ですから、親がすべきことは「教えることではなく、他人である先生に質問できるようにすること」なのです。時期としては学習項目も少なく学習習慣が最も付きやすい小1〜小3の3年間を利用するのが最適です。方法は「分からん帳」を作ればいいのです。分からない問題を切り取って貼り、どこがどう分からないかを書き添えて先生に提出し、添削してもらうのです。すると「分からん帳」は個人別の弱点克服参考書に生まれ変わります。ハサミと糊さえあれば誰にでもできることです。  ただし、一つだけ注意すべきことがあります。それは、どんなに簡単なことでも身内である親は教えない、ということです。特に小学校低学年の時期に親から教わった子供は「先生に質問しない習慣」をつけられてしまっているので一度躓くと自力で回復することは非常に困難になります。「満点落ちこぼれ現象」と呼ばれる小学校高学年での突然の学業不振の原因は往々にして、意外にも「親が教えること」にあるのです。「教えられるうちは教える」という声を耳にしますが、教えるべきは内容ではなく自学自習の基本となる学習方法なのです。 Q&A方式が最も効果的な学習方法であることは誰もが認めるところでしょう。「分からん帳」は最も簡単にQ&A方式を習得できる方法です。是非、お試し下さい。
§1:Q&A方式に勝る学習方法はない
§20:「分からん帳」作成講座※別紙参照 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 「分からん帳」の詳しい作り方や使い方は、別紙に書いてありますので参照して下さい。ここでは「分からん帳」が生まれた理由と「分からん帳」の効用を説明します。
 分からん帳は「間違った問題はまた間違える」という当然のことに対する防衛策から出たものです。学習不振に陥る最大の理由は、学習内容が定着していないのに先に進んでしまい、最終的には雪だるま式に分からないことが山積みされてしまうということにあります。そして、この原因は間違った問題はその場で復習するだけで、時間をおいて復習するということがないからです。従って、本当には定着していない学習内容 が何なのかが分からないようになってしまうのです。逆に考えると、本当には定着していない学習内容が何なのかが分かるようにしておけば、いつでも対策はとれるということです。そして、本当には定着していない学習内容とは「一度間違った問題」にほかならないのですから、この「一度間違った問題」を集めておけばいいわけです。この「一度間違った問題」ばかりを集めたものが「分からん帳」です。つまり「分からん帳」には定着していない学習内容が具体的な問題形式で全て入っているということです。つまり「分からん帳」は自動的に世界で唯一つの「個人別弱点補強問題集」となるのです。「分からん帳」の効用はたくさんありますが「簡単・便利・効果的」の三拍子が揃っているところが最大の魅力です。まず、切って貼るだけの作業で作れるのですから、ハサミを使える年齢から簡単に作れます。
 また、全教科で同じような学習方法がとれますので便利です。さらに、自分の弱点だけが詰まった問題集となりますので、効果的な学習ができます。他の効用については別紙で詳しく説明してあります。
§2:「分からん帳」で全てが分かる
※「分からん帳」の効用(タダで出来る究極の個人別オリジナル問題集&参考書)
■「学校の先生をタダで家庭教師にする方法」
→学校を120%活用する!
→「分からん帳」※学習方法は変化しない方がいいから簡単便利で効果的な「分からん帳」
※教科書だって買えるんです
※「分からん帳」で何でも分かる(タダで出来る究極の個人別オリジナル問題集) 
※テストだけでは効果半減の理由

●理想と現実を埋める方法
 1クラス12人までというのが理想ですが、まず公立の学校では不可能です。そこで理想と現実の橋渡しをするのが「分からん帳」 になります。

§3:「分からん帳」を作ってみる<実践サンプル>

◆6:「目で考える」ということ
「目で考える」ことの優位性は、実践すれば誰でもその場で体験できます。最大の理由は人間の視覚の力にあります。
視覚は情報を最大限に吸収できる最高の情報処理器官なのです。まさに、百聞は一見に如かず。

●「目で考える」ことの優位性は、実践サンプルすれば誰でもその場で体験できます。最大の理由は人間の視覚の力にあります。
●「目で考える」→まさに「百聞は一見に如かず」である。人は確認する時に、まず、目を使います。なぜでしょう。人は見ることに長けているからです。だから、見ることで最も多くの情報を瞬時に処理することができるのです。
●「目で考える」という方法があらゆる問題に対応できる基本です。
→目で考えることの重要性
<利用方法:無料>http://homepage.mac.com/donguriclub/frontpage.html
※読む(左脳)→絵図にする(左脳+右脳)→絵で考える(右脳)→立式する(左脳)→計算する(反射)
 算数の文章問題を、絵図にする(数字なども書きこむ)。一度、絵図を書いたら文章は見ないで絵図だけで答を見つける。答の求め方が分かったら、そこで式をたてる。式はたてられなくてもいいので正確な絵図を書く。絵図を見ていると式が無く
ても多くの問題は解けてしまいます。こんな、教え方をしています。
 文字通り「目で考える」という学習ですが、文章問題が苦手という子や、計算問題しかしていなかった子には効果的です。
 ただ、気になることがあります。反射的な訓練でしかない計算問題を多量にしている子は、考え方が硬直化していて、絵さえ書けない子(描こうとしない)も多く、すぐに「分からない」と奇声を発します。考えるという習慣が無くなってしまっているように感じます。
 計算問題の中に文章問題はありませんが、文章問題の中に計算問題は必ず含まれています。計算問題をすべきではなく文章問題をすべきではないのでしょうか。
 昨今の言葉で言うと、右脳を活用した学習方法です。
※読む(左脳)→絵図にする(左脳+右脳)→絵で考える(右脳)→立式する(左脳)→計算する(反射)
●タダでできる右脳開発ですね。お試し下さい。
●文章題はhttp://homepage.mac.com/donguriclub/frontpage.htmlにて600題以上公開中
 利用方法やサンプルもありますので参考にして下さい。
●計算のための文章問題ではなく考える(工夫する)ための文章問題です。
※既に使用されている小学校もあります。
§1:視覚の力
※最高の入力装置

§2:「目で考える」ことの重要性と効果
※外部記憶装置(記憶は外・思考は内)
●目で考える(簡単な右脳活用)
●「目で考える」という方法があらゆる問題に対応できる基本です。
→目で考えることの重要性

#§目で考える: ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 文章を頭の中で全てイメージ化して考えるには相当の力を必要としますが、文章を
 絵・図として記号化すれば、目を使うことでほんの少しの力で速く正確に処理することが
 できます。つまり、頭の外に処理装置をもっていることになるわけです。
 イメージ化できて解けない問題はありません。

§3:目で考えてみる<実践サンプル>

§4:教室での事例
※2週間の考える時間をあげても手も足も出なかった子が図の書き方を教えると
「……だから〜するんだ」と理由付きで一瞬で理解して出来てしまった。

§5:「読み聞かせ」と「目で考える」ことの共通点
※外部記憶装置→味わうこと(考えること)に全エネルギーを注ぐことができる
※見る・文字を認識する・判断する・読む・イメージ化・理解する→聞く・イメージ化・理解する
※同時進行ではないので力が分散しない

◆7:設問解釈という学習方法
●設問解釈という努力を点数に繋げる学習方法
#§設問解釈:━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 設問がどういう答えを求めているのかを知るための学習を設問解釈と言います。
 実は、学習不振の原因の一つはこの設問解釈の授業をしていないことにあります。
§1:問題レベルが設問で変わる理由

§2:自分で解いてみる<実践サンプル>

◆8:どうして算数の文章問題なのか
<指導>
●指導の基本:スポーツも勉強も指導者が、いちいち指示(ヒント)をしていたのでは、考え、判断する力(生きる力の素)は十分に発達しません。子ども達に判断力を発揮させるには、けっして急がせないことです。また、指導者は「正解はひとつではない」ことも忘れてはなりません。子どもが見いだした方法の手助けをしてあげるのが指導者の役目です。

§1:「どんぐり倶楽部」の文章問題が含んでいるもの

§2:自分で考えてみる<実践サンプル>

§3:考えているフリは通じない
※絵を描けない子どもはいない

§4:どんぐり教室のススメ
:届け出さえも不要です!
「どんぐり倶楽部」のHPを利用すればだれでも自由に教室が開けます。(家庭塾のすすめ)
教室での指導上の注意
※学習態度は学習に大きな影響を与えるので気を付ける。
1.姿勢:ノート忘れは取りに帰らせる。→「取りに帰れ!当たり前だ!」
※キチンと座って考える。
※ただし、最初は歩きながら考えたり、ひっくり返って考えたりする子もいますが、個別に対応する。
2.言葉(返事)「さあ」「別に」「ムカツク」「どうでもいいけど」「(先生のことを)お前」→徹底的に指導する(使わせない)「さあっちゃ何か!?」「別にっちゃどういうことか!?」「ムカツクっちゃどういう意味か説明してみぃ」「何がどうでもいいとか」「もう一回言うてみい」
※大声を出さない
※馬鹿笑いをしない
3.分かっていないのに「はい」と言わせない→「分かったら天才」
4.口癖の「分かんない」は厳禁→「分かりません」と「分かんない」の違い
5.「習ってない」は内容を確認して応じる→習っていなくても工夫次第で解ける問題はたくさんあります。ex:連立一次方程式の文章問題でも小4くらいから解けます。
6.絵を描く→図を書く
7.物を投げない→必ず手渡しさせる
8.消しゴム厳禁→一番大事な考え方の記録を消してはいけません(コレが大切!)
9.個別添削→個別に展開する。全員に対応しているマニュアルはあり得ません。ですから「どんぐり倶楽部」の文章問題には先生用のマニュアルはありません。生徒が書いた図がマニュアルになるからです。
10.間違っても怒らない、遅くても怒らない。「乱暴なこと」と「生意気なこと」には厳しく対応する。
●しからなければいけないとき
 しかってはいけないとき
 しかってはいけないときにしかってしまうとき→疲れているとき

●Artificial Learning Disabilities:ALD:人為的学習障害
●一人で走る障害物競走:普通の生活をしていればやり方は分かるのに反射でしか対応できないと障害物に対応できない。

第4章ー受験対策ー
15:塾に行かずに高校受験 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 現在、殆どの人が学校の補習・進路指導を塾に依存しています。確かに、公立の中学校では満足な補習を受けることは難しいし、十分な進路指導はできない状態にあります。ですが、どちらも工夫次第で一気に解決できます。まず、補習の受け方ですが、最も効果的な補習とは個人指導を受けることです。塾でもなかなか個人指導までは受けられません。ところが、「分からん帳」を提出するだけで完全個人指導が受けられます。次に、進路指導ですが、学校で十分な進路指導が受けられない理由は正確なデータがないからです。
ならば、正確なデータを持って行けばいいのです。データは個人でも集められます。自分で業者テストを受ければいいのです。そして、その結果を持って学校で相談すればいいのです。#【目次】【総索引】
受験●健全な子育ての一環として受験を捉える。単なる受験勉強ではないuseful-study[役立つ勉強]
●健康な受験・不健康な受験:最も少なくすべきパターン学習を最も多くさせていることに問題があります。必要であろうがなかろうが、過度のパターン学習は、心(思考)に悪影響を及ぼし、ひいては精神障害・性格破綻・コミュニケーション障害につながりかねません。心(思考)を養う時期だということをくれぐれも忘れないで下さい。
▲不自然な学習は不自然な結果を招くのは当然のこと。
●塾についてはパターン学習の怖さ(無意味さ)と同時に異常性を書こうと思います。
・塾の機能と限界(上手な利用方法・注意点)
・大手塾の異常性とその理由
・パターン学習の効用と危険性
・塾の見分け方:広告を見ても分からない→ノートを見れば誰でも判断できる:塾生のノートを見せてもらう(塾に行かなくてもお友達のものでもいい)→ノート添削
・子どもを伸ばす塾・壊す塾
・中学受験


 中学受験に出題される問題の意図は考える頭・工夫できる頭を持っているかどうかの診断にあります。ところが、入試には時間制限がある為に出題意図とは裏腹にパターン学習で対応する方が合格の確率は高くなります。そこで、進学率を広告代わりにする大手塾は子どもの状態に関係なく異常に多くのパターン学習を強いるわけです。質より量になるのはこういう理由です。
・高校受験
■「塾の使い方・行けばいいというわけではない」「良い塾・悪い塾、ココがポイント塾の見分け方」●受験は時間制限付きの試合です。試合には作戦が必要です。実力があっても作戦がなくては試合には勝てません。普段の練習と試合用の練習とは違います。
●6ケ月で中学受験(最短距離の中学受験)
●中学受験はなるべく短く(小6の夏から)95-98%の基礎が出来る年齢。質重視
●努力を結果に結びつける学習
→基本の深い学習→応用の仕方→微調整→テストの受け方(点数)

●読解練習(あらゆる考え方)→設問解釈(読解レベルの設定)→読解レベルに合わせた読解

●中学入試の王道は過去問から

●塾の業※余計なことを教えなければならない理由
→楽して中学受験/高校受験→志望校のみの学習
→例えば
「駒場東邦」
「国立福岡教育大学付属」→千葉県
→福岡県
●パターン学習を有効に利用して「楽に受験を突破する:最小の努力で最大の効果をあげるためにパターン学習を利用する」
●効果的な学習方法は科目によって異なる
→科目別の効果的な学習方法
●応用力は切り口と視点の移動にある。
●英語と同様に数学には数学語、理科には理科語がある。

◆1:やる気を学力に繋げる方法
やる気と学力 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 やる気は出ます。出るには出ますが、遅すぎる場合が殆どです。多くは、いつ出るか分からないし、出て欲しい時にはなかなか出てくれません。また、一瞬出たかと思うと消えてしまったり本番直前だったりと「やる気になっている時」は実に短く実にタイミングが悪いことが殆どです。ですから「やる気が出たら・・・」を期待して勉強を進めていては必ず失敗します。また、準備が整っていないと、せっかくやる気が出ても空回りして、なかなか結果につながらず、成果が出る前に諦めてしまいます。そこで、やる気が出た時の準備にもなり、かつ、やる気がない時でも効果を発揮できる学習方法を知っておく必要があります。何を隠そう、これも「分からん帳」です。この「分からん帳」を活用すれば、やる気のない時には「分からん帳」を作る作業をし、やる気のある時に消化していくという効果的な学習が可能になるのです。【目次】【
※やる気も準備次第(やる気がある時の学習方法・やる気がない時の学習方法)
●2種類の勉強方法を使い分ける
 やる気があるときとない時では学習方法を変える必要がある!


§1:ムラがあって当たり前
※調子がいいときばかりではない

§2:やる気がある時の学習方法

§3:やる気がない時の学習方法
※これが大切

§4:準備の重要性

◆2:中学受験
<中学受験>
●大切な考え方→基準の移動
○右はどっち?→進行方向が基準→進行方向が変われば右も変わる
○西はどっち?→地球の地軸を基準→君がどっちを向いても西は西
○3割って幾ら?→基準が変われば幾らかも変わる
○倍数問題・割合問題・%問題は基準の移動を含めている問題が多い
○図形の問題も基準の移動が頻繁に行われる

●私立トップの中学受験を指導している頃に、円周率(3.14)の倍数を暗記させていたことがあります。お題目のように「3.14・6.28・9.42・12.56・15.7/3.14・6.28・9.42・12.56・15.7/3.14・6.28・9.42・12.56・15.7」と高速で唱えるのです。1分1秒を争う受験では必要なことでした。計算する時間を短縮するためです。その時に背筋がゾッとする経験をしたことがあります。子供達の目から心(感情が)無くなっていったのです。

●無理なく無駄なく効果的な中学受験の学習方法
本意ではありませんが、我が子を守るという観点から一部の地域では必要と考えられる中学受験についての効果的な対策を書きます。
§1:受験勉強期間はなるべく短い方がいい

<パターン学習>
●パターン学習を有効に利用して「楽に受験を突破する:最小の努力で最大の効果をあげるためにパターン学習を利用する」
●パターン学習のつまらなさ:
「こういう場合はこう考えれば解ける」
→「教わっていない場合は解けない」
→未知のことに対応できない→暗記の域を出ていない→学力とは呼べない
中学受験指導でさんざんやった結果として宣言します。パターン学習はつまらない。子どもの才能を限定してしまい、脳を萎縮させる。確かに受験対応の力はつきます負荷が大きいので副作用が激しい。パターン学習は、許容量の大きいごく一部の子どもには支障もなく受け入れられ、かつ成果も大きいでしょう。しかしながら、ふつうの子には負荷が大きすぎて健全な発達を疎外する恐れが大きいと言えます。
●パターン学習では本当の学力を育てることはできない。パターン学習は子どもの才能を潰し学力を限定してしまう。なぜならば、パターン学習とは、数少ない限られたタパーンを区別する方法を学習するだけのことなのだから。学力などとうていつけることは出来ない。
●パターン学習の中で最も悪質なものが反射を形成するための学習です。これは、パブロフの犬と同様な条件反射の形成なのですから、学習とさえも呼べません。

<中学受験>
●パターン学習は学力を養いません。それでも受験にはパターン学習は効果的です。ですから、12才以下の受験では受験勉強に充てる時間はなるべく短くしなければいけません。最小の努力で最大の効果をあげるためにパターン学習を利用することになります。塾などで行うパターン学習は受験校が多岐に渡るので、あらゆるパターン学習を迫られます。それで、異常な詰め込みになってしまうのです。完全に志望校別の限定クラスであれば話は別ですが、現実的ではありません。

●Satokoちゃん
大手受験塾で子供達を指導していたころはパターン学習に明け暮れていました。学力ではなく戦闘力を付けることが目的だったからです。夏の合宿などは異常なスケジュールでした。それでも、毎年5000人以上の受験生が志賀高原を埋め尽くしました(毎年テレビ中継されていました)。特に御三家と呼ばれる中学を受験する子供達には過酷でした。しかし、その中に余裕で受験を乗り切る子どもがいました。女の子だったので桐蔭に行ったのですが、彼女には学力がありました。素直な理解力といえば分かりやすいかも知れません。彼女は勉強を全く苦にしていませんでした。そして、砂漠に水をまいたかのように知識や解法を吸収していきました。困ったことといえば宿題に指定した範囲よりも先までやってくることでした。彼女の力の素は豊かな理解力でした。複雑なことを簡潔に整理して吸収する力です。この力はあらゆる方面に威力を発揮しました。応用の利く基本をもっていたからです。今、私は中学受験を扱っていませんが、去年(2001.3~2002.1)、特別に一人だけ指導した子がいます。国立の教育大学付属小の6年生で、付属中を目指している女の子でした。○○式の数学と英語を続けており、○○式学習者優秀者リストにも顔を出していました。英語に関しては中3程度の内容(Hプリント)を学習していました。○○式の先生からは、できるからと言われて公立高校入試問題集まで渡されていましたが、さっぱり分かっていませんでした。また、文法を殆ど教わっておらず、読解も単語を頼りに日本語力で辻褄合わせをしているだけでした(プリントの至る所に日本語でのヒントがあるので英語を知らなくても答えが出るように仕組んでありました)。数学は機械的に処理するだけで応用が利かない状態になっており、文章問題はどこから手をつけたらいいのかさえ分からない状態で、絵を書くという発想さえありませんでした。これではお手上げです。学校の7月の実力テストで算数は12点(20点満点なので100点満点に換算すると60点)でした。案の定、単純計算だけの得点です。順位は中〜中の下で、もちろんこれでは付属中には入れません。8月からは○○式を完全に止めてもらい「分からん帳」だけで受験対応学習を始めました。学校の実力テスト用の設定ではありませんので、当然のことなのですが11月でも算数10点(→50点)でした。さぞ、親御さんは心配されたことでしょう。
そして、結果は下記の通りでした。(**→100点換算)
国語(18→90点)算数(17→85点)理科(19→95点)社会(19→95点)トップクラスでの合格です。受験とはこんなものです、作戦が正しければ普通の学力さえあれば無理せずに合格できるのです。彼女については現在も指導しています。英語も○○式を止めてゼロから学習しなおしたので、今ではトップクラスの理解力を示しています。おそらく学校の先生よりも英語を理解しているでしょう。彼女は理解力はあったのに理解力を必要としない○○式をしていたので発達を阻害されていたのです。
●パターン学習を中心に据えて、答えが出ればいいという教育を推進している学校があるらしい。何と言う浅はかな考え方だろうか。子どもを育てると言う意識はないのだろうか。パターン化された問題(既知の問題の類似問題)しか解けない子どもにしたいのだろうか。私は子どもをマシーンにはしたくない。
●パターン学習のつまらなさ
→外見的には見栄えがいいが、実は子どもの才能を潰す学習方法。
→パターン学習は受験対応のための最低限の学習に留めること。
●無理なく無駄なく効果的な受験勉強
●効果的な学習方法は科目によって異なる
→科目別の効果的な学習方法
●パターン学習のつまらなさ
→外見的には見栄えがいいが、実は子どもの才能を潰す学習方法。
→パターン学習は受験対応のための最低限の学習に留めること。
●パターン学習を中心に据えて、答えが出ればいいという教育を推進している学校があるらしい。何と言う浅はかな考え方だろうか。子どもを育てると言う意識はないのだろうか。パターン化された問題(既知の問題の類似問題)しか解けない子どもにしたいのだろうか。私は子どもをマシーンにはしたくない。
●最も効果的な学習はQ&A学習、さらに「分からん帳」 はもっとスゴイ!
●入試の王道は過去問から
●塾の業※余計なことを教えなければならない理由
→楽して中学受験/高校受験→志望校のみの学習
→例えば
「駒場東邦」
「国立福岡教育大学付属」→千葉県
→福岡県
●2種類の勉強方法を使い分ける
 やる気があるときとない時では学習方法を変える必要がある!
●努力を結果に結びつける学習
→基本の深い学習
→応用の仕方
→微調整
→テストの受け方(点数)
●読解練習(あらゆる考え方)→設問解釈(読解レベルの設定)→読解レベルに合わせた読解
●6ケ月で中学受験(最短距離の中学受験)
●パターン学習では本当の学力を育てることはできない。パターン学習は子どもの才能を潰し学力を限定してしまう。なぜならば、パターン学習とは、数少ない限られたタパーンを区別する方法を学習するだけのことなのだから。学力などとうていつけることは出来ない。
●受験は時間制限付きの試合です。試合には作戦が必要です。実力があっても作戦がなくては試合には勝てません。普段の練習と試合用の練習とは違います。

§2:小6の夏から始める受験勉強<実践サンプル>
設定は小6の夏から受験を始める場合(6ケ月コース)です。
1.対策を練る志望校を1つにします。※受験校は何校あっても結構です。
2.志望校の過去問(5年〜10年)を分析して、苦手項目の中で勉強しない項目を決めます。
 ※受験は75%とれば合格します。つまり、25%は解かなくていいということです。まず、その  25%を決めることで普通の受験勉強の1/4をカットします。例えば「算数の整数問題はし  ない」「国語の漢字はしない」等。
3.教科書にはないが志望校受験には必要な知識をピックアップして理解します。
4.過去問で設問解釈をします。
 ※本文が分かっても設問が分からなければ正解には辿り着けませんし、設問を吟味することで  問われるレベルが分かります。この方法で、聞かれ方と答え方を分析します。
5.過去問の類題を受験問題集で消化しながら過去問を10回以上繰り返す。
 ※過去問の繰り返しは問題を解くことが主眼ではなく、考え方・答え方を志望校のレベルに合  わせるためです。ここまでかんがえなければいけないのか。こういう風に答えなければいけ  ないのか。ということを体で覚えるようにします。問題の解き方そのものではなくて、どん  な材料(知識)をどのように使って解いているのかに気をつけながら学習します。
6.最も効率的な解答手順を検討して、教科別に何番から、あるいはどの項目からどういう方法で 解くかを何度もシミュレーションします。
 ※国語で設問数が10問以上ある場合には、設問番号と簡単な設問内容を設問対象となっている  本文横に書き込んでから本文を読む等
 ※算数で順列の問題が出たら必ず樹形図を書く等
7.最後の1ケ月は、時間を計って時間内で解けるような処理スピードで考えるようにします。
 ※この時には解答手順なども考えた上で75%を確実に解けるようにします。
 ※考えるスピードは練習すればある程度速くなります。
  ただし、疲れますので受験勉強以外では意識して速く考えることはやめましょう。

<中学受験>長期プラン
小4:言葉による抽象概念の操作練習:架空の問題:記憶の練習→記憶しりとり→一日の出来事を時間に沿って(6:00-9:00)1時間1行ずつ15行日記として書く。15分位で書けるようになるといい。
小5:受験予定校(3〜5校)に共通している出題項目のみの学習。基本ではなく入試問題を解く。ただし、ここでパターン学習にならないように1問をゆっくりジックリ丁寧に思考力の挑戦という形で解く。数多くさせてはいけない。良質の問題を厳選する。問題集などの項目順番は関係ない。問題を解くのに必要な知識は学校の進度に関係なく全て教える。
小6前半:受験校の絞り込みをして、やり残してある共通項目だけを消化。
小6後半:受験校1校の過去問を10年間分全て75%とれるように時間・順番・解き方・書き方を考えながら仕上げる。※ここだけはパターン学習になっていい。

◆3:高校受験
高校入試のABC ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 「朱に交われば赤くなる/人間は環境の動物である/人間に最も影響を与える環境は人間である」様々な言い方がありますが、いずれにしても環境の善し悪しで子供の将来は大きく変わるということです。特に、最も敏感な自己確立の時期となる高校生の時期に大部分の時間を過ごす高校という場は、人生で最も大きな影響を受ける場です。ですから、ただ単に自分の学力で行ける高校に行くという安易な考えは危険だと考えて下さい。さらに、公立高校のランクは頭の善し悪しではなく、努力と工夫のランクだと認識すべきです。入試については、全ての受験生が入試の全ての答えを手元に持っていて(教科書以外からは出ない)、与えられた時間は同じ(3年間)なのです。ならば努力と工夫が高校のランクを決めているとしか言えません。努力と工 夫をした人間が集まっている順番が高校のランクなんだと考えて下さい。素晴らしい努力と工夫をした子供達の中で3年間毎日生活した子供と何の努力や工夫もしなかった子供達の中で3年間毎日生活した子供との間には、計り知れない差が生まれます。当然の事です。人生の最大の岐路と考えて下さい。
 また、保護者にしてみれば高校選択までが親の責任と考えていいでしょう。つまり、子育ての総仕上げです。手を抜かずに出来るだけのことはしてあげて下さい。
また、高校のランクではなく、高校そのものを知りたい時には、文化祭を見に行くとその高校がよく分かります。子供達の生活態度や先輩とのかかわりあいなども見れるでしょう。親子で見学に行かれてはどうでしょうか。
 高校中退が十二万人を突破している今「入学できれば、どの高校でもいい」では通じません。そこで本当の合否判定方法を知ったうえで 高校を選んでもらいたいと思います。
 受験情報誌などに出ている合否判定方法の説明を詳しく読むと分かりますが、基準は各高校でかなり違っているのが現状です。基本的な考え方としては学力(入試点)と内申点の比率を「トップ高校は授業についてこれる学力を重視するので学力9内申1」「中堅高校は学力7内申3」「底辺高校は学力5内5」と思っていれば間違いないでしょう。さらに、各高校では、ほぼ同レベルの生徒が受験するのですから内申点での差は殆どつかないのが現実です。従って、内申書は受験資格を保証するだけのものと考えると分かりやすいでしょう。(もちろん内申書の内容に関係なく、希望すればどの高校でも受験することは可能) 最後に三者面談・進路指導についての注意点を述べておきます。面談は9月〜12月ですが、学力の伸びは12月〜3月です。ですから、面談で受験高校を決めるときには、学校側が考えている滑り止め高校は受験する代わりに受けたいところを受けさせて下さいということで話を進めるといいでしょう。また、私立に関しては受験日が同じでも願書は複数出す事ができるのですから、実際に受験する私立高校は受験当日まで保留していてもいいことになります。【目
※今までとは全く違う学習方法
※塾に行かずに高校受験を完全攻略(教科書と先生をフル活用する)
●高校受験はなるべく長く(中1の春から)大人と同じ。刺激を与えていい。質+量
※英語:文法の例文で文法事項を確認しながら語順訳で速読の練習をする。
→文法が終わったら、長文だけで語順訳をしながら文法事項も同時にチェックしていく。

●HPでは算数文章問題以外にもオリジナル英文法とオリジナル英文速読法(語順訳)を公開しています。いずれも中学生に教えている内容なのですが、そんな内容に対して大学の研究室から問い合わせがきたりします。大学の研究室でもこんなレベルなのだろうかと愕然とします。分数の割り算の説明にしても同様の反応でした。

§1:中1から先行学習に移る理由

§2:塾に行かずに高校受験をする完全攻略
※教科書と先生をフル活用する

§3:高校入試のABC
※高校入試の表裏
※本当の合否判定基準
※三者面談の受け方

§4:実際の計画<実践サンプル>


第5章ー基本の基本ー
●畑を耕す(豊かにする)必要性は、農業に従事したことのある人ならば、痛い程分かるでしょう。また、家庭菜園やガーデニングの経験者でも簡単に気付くことです。種(刺激)は何でもいいのです。畑が豊かで力強くあれば、実りある収穫の時期を迎えることが出来ます。逆に、畑が痩せていればどんな種を蒔いても十分な実りは期待できません。誰が考えても当然のことなのに教育(学習)となると、刺激(種)のことばかりが取り上げられます。もっと普通に冷静に見れないものでしょうか。

■「畑を耕さずに種を蒔いてはいけません。肥料の与え方を間違えると害になります。人にとって、 畑を耕すとは言葉を豊かにしてやること。肥料を与えるとは知識を与えるということです」 人間の自然な発達は以下の通りです。    
・言葉の獲得=思考材料の獲得
・論理的な言葉の習得(思考の素) =学習(思考)の基礎は豊かな言葉の獲得にあります。
・具象理解
・具象理解の成熟=抽象世界への飛躍準備(9才の壁)
・抽象理解
・抽象理解の成熟

■「習慣には<する習慣>と<しない習慣>があります」
■「5つの<分かんない>」子供の言葉で考えれば分かります。
◆1:学習の第1法則・第2法則(学習の大原則) 
§18:学習の第1法則・第2法則 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 <第1法則:入力なければ出力なし><第2法則:消化なければ全てなし>
情報の渦の中で、この当たり前のことが忘れられているようです。特に、第2法則は、現在の的外れな教育を診断する時の基準になりますので忘れないようにして下さい。入力は知識、消化力は思考力、出力は成績と考えてい いでしょう。そこで、第2法則「消化なければ全てなし」を「思考力なければ全てなし」と書き換えるとよく分かります。つまり、本格的な知識の入力をしなければいけない小学校高学年(小4〜)になる前に消化力となる思考力を十分に付けておかなければ、どんなに多量の知識を入力しても結果にはつ ながらないということです。逆に、消化力(思考力)が付いてしまえば知識を吸収する速度は加速度的に速くなりますので、知識の入力が多少遅れても慌てる必要はありません。分かりやすい様に小・中の学年で考えると「思考力を付ける小1〜小3」「知識を入力する小4〜小6」「結果を出力する中1〜中3」となります。その中でも最も重要なのは当然のことながら「思考力を付ける小1〜小3」です。ゆっくりジックリ丁寧な学習を心掛けましょう。【目次】【総索引】
§1:入力なければ出力なし・消化なければ全てなし

§2:表面的な学習は時間の無駄遣い

●2つの基本
 応用の利く基本を教える。簡単であることが基本ではない。簡単であることと簡潔であることは違う。基本とは公式を覚えることでもパターンを覚えることでもない。何にでも対応(応用)できる根本的な考え方のことである。


§3:学習の基本は量より質を重視して応用の効く深い学習をすること

§4:ダラダラと無駄な時間を使わなければ十分に遊ぶ時間も確保できる!
■「書かないと覚えないって本当ですか?」お子さんの3〜6才の頃を思い出して下さい。書けなくても素晴らしい記憶力ではありませんでしたか?「聞いて覚える・言って覚える」これが基本。◆3:理想的なテキスト
§21:理想的なテキスト ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 理想的なテキストとは、教科書の進度に合わせてありながらも、高学年での応用が利ように深い学習ができる系統的な解説があり、良質の問題が厳選されているテキストです。さらに、構造的には片面印刷のみのプリント形式ならば、そのまま「分からん帳」を作ることができますので最適です。
§1:無理なく無駄なく効果的な学習ができるテキストとは

<どんぐり問題>
◆「どんぐり倶楽部」では機械的な反復(反射)の速さを指して学力とは言わない。
 学力とは観察力・イメージ力・読解力・忍耐力・集中力・等の総称である。

●計算問題で桁数が多い理由
→丁寧に書かないと解けない。
→忍耐力がないと解けない。
→集中力がないと解けない。
→計算機では解けない。
→考える時間ができる。
→数多くする必要がない。
●計算問題の中に文章問題は入っていないが、文章問題の中に計算問題は必ず入っているという当然の仕組みを利用する。
●栄養分を含んだ種が「素敵な算数文章問題」です。答えを出すためだけの問題ではありません。

●どんぐり教室のススメ:材料は「どんぐり倶楽部」のHPから自由に使ってください
→家庭内教室:保護者主催
→学校内教室:学校主催
→町内教室:子供会主催
→塾内教室:塾主催
 など、あらゆる形態で「どんぐり倶楽部」の文章問題を活用してください。条件は「テキストを無料にすること」だけです。


<実践サンプル>トライアングルナンバーズ

<実践サンプル>割り算の意味

※小学生には「〜につき」「〜に対して」「〜当たり」「〜に対応する」などは難しい言葉です が何度も説明して言葉の理解をさせること。

●割り算って「等しく分けたときの1かたまりの数?」
→じゃあ「3/2(2分の3)÷1/5(5分の1)」はどうなるの?

※納得できない説明を聞き、納得できないままに「分数の割算は割る数の逆数を掛ければいい」