2012年12月19日水曜日

■学校で身につけた「ありえない計算」を修正する瞬間(文責:どんぐり倶楽部)

●これまで、どんな問題でもマイペースで淡々と楽しく問題を解いていた子が、突然、「分かりません」と言い出した。
 解答のノートを見ると、途中から計算式で埋め尽くされている。
 これでは、考えることは出来ない。
 学校で扱う問題程度では数字の操作だけでもほとんどの問題は解けてしまうので(考えていないということが)分からないが、どんぐり問題は「考えないで、適当に数字の操作をして答えが出せる問題」は非常に少ない(意図的に出るようにしてある物もあります)。
 どうして、急にこんなことになるのか。
 もちろん理由がある。
 分数などの新しい単元に入り、数字の実体を意識できないまま、計算という実体と感じることができない数字の操作を始めたからだ。
 つまり、納得するまで実体に親しむこと無く「はい、計算問題で習熟しましょう」と計算に入ってしまうからだ。
 実体が見えないので、相当意識的に見ようとしない子には、3kgも3分間も同じ3でしかないので平気な顔で3+3=6、3x3=9、6+9=15  答え15 とデタラメな数字合わせをする。
 そして、考えることなく、「分かりません」「教えて下さい」と言う。
 これが勉強方法だと思ってしまうのだ。
 この現象は、いつでも誰にでも起こりうる。砂山と一緒で「壊すのは簡単」なのだ。
 それまで、どんなに丁寧に育てていても、学校で計算競争など始まろうものなら、相当家庭でのリセットをしないと巻き込まれる。
 学校側は、他人との競争ではなく「自分との勝負」「自分に勝つ練習」「達成感を得られます」なんてことを言ったりするが、
 やっていることが、同じなので結果は同じ反応になる。---考えられなくなるのだ。
 もちろん、これは、子供達のせいではなく、教師と保護者の責任である。
 
 御存じのように「子供は、育てたようにしか育たない」のだから、いかなる言い訳も通じない。
 考えないように教育してしまった結果である。
 もう、「お題目」に惑わされるのは、やめていただきたい。
 今、この時、自分の子供がどう反応し、どう生きているのかをシッカリ見ていただきたい。
 1週間もあれば十分です。
 その中に2回だけ、在籍学年のどんぐり問題をとりいれて、その様子、反応、態度をよくよく観察して下さい。これまでの子育てと教育の全てが何だったのかが分かります。
「頭の健康診断」にある年長〜小6までの各学年5問ずつの問題を使って下さい。
http://reonreon.com/shindan-new.html
■高学年から、どんぐりを始めた場合は、何年間も(どんぐり問題をするまで)全く計算の意味を考えてこなかったことが1問で分かる。で、タイミングを見て修正するのですが、我慢出来ない子供もいる。下記は、2週間で修正したケース。(6年間学校でデタラメ計算の練習を続けていた証拠でもあります)

<指導中の動画>



http://youtu.be/WT8-2EII8k0

*毎度おなじみペンギン王国です。
<6MX62>  月  日( )
今年のペンギンクラスはフンボルト族とマゼラン族でできています。
フンボルト族は23匹で、マゼラン族はクラス全体の1/3(3分の1)より5匹多い
そうです。では、マゼラン族は何匹いるのでしょう。
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*「どんぐり」をしていなければ、このまま中学校なんですよ。中学では分数の意味が分かっていないと数学は全滅です。 


































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